- 締切済み
ヘリカル切削における直線軸方向の送り速度
- ヘリカル切削における直線軸方向の送り速度についてご説明します。
- マシニングセンタの取り扱いにおいて、F指令による送り速度は円弧補完に対して働きます。そのため、直線軸方向の送り速度は特定の式で計算する必要があります。
- 直線軸の移動量を円弧の長さで割り、その結果にFを掛けることで直線軸方向の送り速度が求まります。しかし、この式が論理的に理解しづらいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
みんなの回答
分かりやすくするために、 縦型マシニングセンタでXY軸を使って半径50mmの一周円を円弧補間する時に、Z軸を5mm切り込むと仮定します。その際の送りを1000とします。 半径50mmの円の円周は約314mm。 XY平面状を314mm移動する間にZ軸が5mm移動します。 (5mm/314mm)*1000=15.9 Z軸のみの送り速度はF15.9となります。 説明書が言いたいのはヘリカル時Fの指令値はZ指令値がいくつであろうと、XY軸の速度のみに反映されるので、 Z軸単体での送りは記載されている計算式にて求めないと分からないという意味です。 もしZ軸の送りが気になる、あるいは気にしなくてはいけない場合は計算することになりますね。 私は今のところ計算したことはありません。 速度より何mm切り込むかと言うイメージだからです。 余談ですがちょっと表現を変えると、 一周する円弧補間で通常の 「G03 I50. J0. F1000」 とヘリカル円弧補間の 「G03 I50. J0. Z-50. F1000 」 の二つは移動する「道のり?」の長さは全く違うけれど、同じ時間で移動し終わります。 全て貴方の解釈で問題ありません。 違う仕様のNCがあるかどうかは分かりませんが、少なくとも質問内容のマニュアル記載事項から察するに間違い無いと思います。 ちなみに弊社の機械はそのように動きました。 ただ、パラメータ等の変更で違う動きをする機械はもしかしたらあるかも知れません。 その辺は当方では確認できませんのであしからず。 結局のところヘリカル特有の性質ということですね。 通常の三軸同時加工で直線に動くのとは違ってくるというワケです。 言い換えれば、ヘリカルの送りは実送りではないという事です。
補足
ありがとうございます。 >(5mm/314mm)*1000=15.9 5mm/314mmはXY平面上を1ミリ動く間にZ軸は何ミリ動いているかということですよね?つまり XY平面の動きの量に対する、Z軸方向の動きの割合でしょうか? F1000というのはあくまでXY平面上での動きに対する送りのスピードですね? だから×1000することによってXY平面の送りのスピードを Z軸方向での送りのスピードに変換しているということでしょうか? >一周する円弧補間で通常の >「G03 I50. J0. F1000」 >とヘリカル円弧補間の >「G03 I50. J0. Z-50. F1000 」 >の二つは移動する「道のり?」の長さは全く違うけれど、同じ時間で移動し>終わります。 XY平面上で移動するスピードはどちらも同じなので、 一周する時間は同じだけど、 z軸が入っている分 距離は長くなっているということでしょうか?