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型かじりメカニズムと対策
- 型かじりメカニズムについて教えてください
- 高張力鋼板での型かじり問題のメカニズムがわかりません
- 熱、面圧、表面粗さ、酸化や加工スピードなどの因果関係について詳しく教えてください
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高張力鋼板成形時の「型かじり」は、成形負荷の増大--->摩擦熱上昇による凝着摩耗 (焼き付き)が主体となって生じる現象です。すなわち、摩擦熱で生じた溶着部が欠落することによるもので、溶着の防止策としては (1)金型の硬化皮膜処理による摩擦係数の低減 (2)摩擦熱に対し軟化抵抗性の優れた型材質の選定が考えられ、多くの実用例があります。 なを、当然ながら、金型の仕上げあらさ、潤滑剤、部品形状など、影響を及ぼすその他の要因についても配慮し摩擦係数の低減を図ることが必要です。金型の摩耗現象には、他に引っ掻き摩耗がありますが、これは加工スピードが低く、摩擦熱が生じない場面で主体的に発生しますので上記の対策でカバーされます。以上。
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「型かじりのメカニズム」とありますが、これはいろいろな要素が複雑に入り混じっているためそう単純ではないと思います。 面圧や加工スピードに関しては本屋で金型の本を探せばある程度は分かると思います。 熱、表面粗さ、酸化といったことを考えはじめると非常に難しくなり、たとえ意味が分かってもこれはあくまでも理論上の結果であり、実際の結果とはかなり違う答えが出てくるように思います。 iyankiさんは私が予測するに設計の担当なのでしょうか? 私は金型設計もしていますが、私が思うに型かじりの一番の原因は剛性、表面の硬度にあると考えます。 この対策はあくまでも現場経験により、判断することが多いです。 パンチが細いと感じれば太くし、製品面に焼きつきを予測されるならばコーティングといった感じで対策をします。 私が一番言いたいのは、計算で予測できる範囲であれば計算をすればいいのですが、設計者としてはその原因がなんであるかを追求するのではなく、現場の意見を取り入れた対策を図面に取り入れるほうが現実的で最短と考えます。 よく分からない回答になりましたが、参考になれば幸いです。