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ビッカース硬度計測の運用荷重について
- ビッカース硬度計(微小硬度計)を使用して0.3mmの鉄板の硬度を測定したいが、運用荷重があるのかどうか知りたい。
- ビッカース硬度計の運用荷重は10g、25g、50g、100g、200g、300g、500g、1kgあり、適切な運用荷重について教えてほしい。
- 100g、300g、500g、1kgで同じ鉄板上で硬度を測定したが、運用荷重が大きいほど硬度の数値も大きくなるため、適切な運用荷重について不安がある。
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普通は荷重を大きくすれば柔らかくなるので、 硬さの数値が大きくなるのは矛盾します。 toshiさんのおっしゃることが正解かもしれません。 どんな鋼かわかりませんが、最低でも150HV前後はあるものと思います。 1kgで100HVの場合、0.15mmくらいの対角線ですから 安全を見積もると少々不安になる厚さです。 焼入れ鋼であれば問題ないのですが・・・ どの程度の硬さが出ていますか? 測定時、鉄板を何かにのせて測定しているのでしょうか? 私はおっしゃるような薄板を測る場合は、 金属にアロンアルファでしっかりと固定して、 表面を綺麗にアセトンで拭いてから測定するようにしています。 いずれにしてもマイクロビッカースは値がばらつきます。 10や20HV程度ばらついても、特に低荷重の場合は仕方のないことです。 1kg用の基準片ですら2~4%の誤差は認められています。 100HV0.1程度であれば100g以上あれば問題ないと思います。 荷重の決め方は読み取り誤差や変質層の影響を考え、 出来るだけ大きな荷重を選択するべきなのですが、 以下の点に注意が必要です。 ・測定物の厚みを考慮する ・圧痕と圧痕の中心間距離は、対角線の3倍以上(鋼の場合) ・測定物の端と圧痕の中心は、同じく2.5倍以上 これらを満たすような荷重を選択してください。 たとえば測定物の直径が0.2mmしかないような場合は、 今回のケースであれば50gや25gで測る方が良いことになります。 当然ばらつきは大きくなります。 硬さ測定は均質な材料の場合、大きな分厚い測定物に対し、 ロックウェルかブリネルで測定するのが理想です。 (薄いもの、小さいもの、メッキなどは除きます)
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ビッカース硬さ試験のJIS規格(JIS Z 2244)には、試料の厚さは くぼみの対角線長さの1.5倍以上とする。とあります。 また、附属書として、試料の最小厚さ-試験力(荷重)-硬さの関係図 もJISに記載されています。 試験荷重によって硬さが変化するのは鉄板の裏側つまり、支持台の 影響が現れていると言うことなので、上記のことを参考に、硬さの変化が 出ない荷重で測定すればよいと思います。
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解答ありがとうございました。 JIS規格(JIS Z 2244)を参照してもう一度計測を行ってみます。 支持台も考慮して再度計測してみます。 ありがとうございました。
お礼
目安の数値を記載下さってありがとうございました。 とても参考になりました。こちらが使用している材ですが 指定している硬度が110+-20HVとなっており入荷した材が許容範囲かと計測を行いました。今回、材の計測値ですが 運用荷重-対角線長さ-硬度測定表 100g-0.0415mm-108HV 300g-0.0649mm-132HV 500g-0.0811mm-141HV 1kg-0.1173mm-135HVとなりました。 vicks さんが言われる様に台座をしっかりして再度測定してみます。 誤差の件も肩の荷が降りたように楽になりました。 有難うございました。