※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:SUS蒸気配管腐蝕について)
SUS蒸気配管腐蝕について
教えてください。
弊社はロータリードラム方式潤滑処理装置という装置で特許を取得しており、こちらの装置(ボンデ処理装置)を大手メーカーさまを含め多くのユーザー様にご使用していただいております。
今回、弊社でも初めての不具合の現象がありまして、皆様にお知恵をお借りしたく、質問をさせていただきました。
まず、どのような不具合がおこったのかと申しますと、弊社の潤滑処理装置で二硫化モリブデン処理を行なっているユーザー様がおります。
そちらのユーザー様にて、二硫化モリブデン槽内のスチームコイル(蒸気加熱管)に腐蝕が生じ、多数の電蝕のような穴が開いてしまったのです。
スチームコイルはSUS-304製のタンク内にあり、二硫化モリブデン液に漬かっている状態となっております。スチームコイルの材質はSUS-304製、40A管(3?厚)です。
タンク内にはSUS製の回転ドラムがあり、ドラム内を処理物のみが通りぬける仕組みとなっております。スチームコイルはこのドラムの下部に配置しております。スチームコイルはエルボを多数使用した蛇管となっております。
スチームコイルにあいた穴の状態ですが、なぜか、スチームコイルの全ての180°エルボ部裏面(タンクの底方向側)のみ、電蝕で出来たような丸い穴があいていたようです。使用年数は約2年で、スチームコイルに通す蒸気の圧力は約0.5~0.6Mpaです。
ドラムもタンクもスチームコイルもSUS製ですので、電蝕は起こりにくいと考えております。
また、弊社は成立して三十数年になりますが、このような現象は初めてです。他社ユーザー様でも同じ仕様のものが在りますが、このような現象はありません。
二硫化モリブデン溶液とSUSの相性が悪いとか、タンクの底に鉄切子が多少あると大きな電蝕が起きてしまうとか、なにかございますでしょうか?
弊社としても、原因についてはお手上げ状態です。
なにか、考えられる原因がございましら、お知恵をお貸しください。よろしくお願い申し上げます。
ニップ工業ホームページ
http://www.nippu.co.jp
お礼
ニトキンさん、補足アドバイスありがとうございます。 確かに、ご指摘のように薬液との温度差によりスチームコイル内に酸性の蒸気が凝結し、これにより腐蝕ということも考えられます。 しかし、他処理槽も同じような構造になっており、不具合は出ておりません。また、蒸気メイン配管は勾配をつけずに装置上方についておりますが、こちらの管は通常の黒SGP管です。もし、わずかな酸性のスチームが温度差で液化し、その液により腐蝕が進んだと考えると、蒸気メイン配管は先に腐蝕されていてもおかしくないはずなのです。この点が不具合が起こった時点でも疑問点となっております。 パイプ内の不動態化処理ですが、うちの下請けでは処理は難しいですが、今後検討したいと思います。 皆さんのご好意によるご回答、大変参考になります。ありがとうございます。