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材料の加熱による伸び量と応力の手計算方法
- ある物質を単品で加熱した場合のZ軸方向の伸び量と応力(直応力)を手計算で求める方法について解説します。
- 具体的な材料のサイズや物性値から、加熱によるZ軸方向の伸び量と直応力を算出する手順について説明します。
- 材料のヤング率、ポアソン比、線膨張係数を考慮し、加熱による変形と応力の関係を理解しましょう。
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先ず、Z軸方向のみの伸び量は、熱膨張量です。 この材料を単品で100℃加熱した場合を、温度の変化が100℃と考えます。 熱膨張量(mm)=100mm(長さ)×0.01 /℃(線膨張係数)×100℃(変化温度)=100mm <全方向に100mm伸びます、又、実際は樹脂でも線膨張係数は0.0001 /℃程度です> 次に、Z軸方向のみの応力ですが、100mmの両端固定で且つ熱影響を受けない条件で、 Z軸方向のみの伸び量は100mm 。ヤング率(縦弾性係数)と応力の関係は、 応力(kg/mm2)=ヤング率(kg/mm2)×ひずみ(単位無し)です。 そして、ひずみ=伸び又は縮み量(mm)÷本の長さ(mm)=100mm÷100mm=1 です。 <ヤング率;1.2GPa ⇒ 約120kg/mm2 (単位換算)>をして、 Z軸方向応力(kg/mm2)=ヤング率(kg/mm2)×ひずみ(単位無し) =120kg/mm2 ×1 =120kg/mm2 となります。 ポアソン比は、(Z軸方向のひずみ÷Z軸方向と直角のひずみ)であり、直接関係はありません。 Z軸方向の100mm両端固定条件で、本来100mm伸びるべき変化がそのままなので、圧縮応力が働き、 Z軸方向と直角方向に 100mm(伸び量)×0.22(ポアソン比) ⇒ 22mm伸びが発生する事柄です Z軸方向と直角方向に、何か拘束する物があれば、前述と同様の手順で考慮が必要です。 具体的な内容の追記があったので、追記をします。その前に、 前提条件が、現実離れしているので、事例説明も現実離れする事は容赦願います。 線膨張係数は、軟鋼;0.000012 /℃であり、PP樹脂;0.0001 /℃程度です。 だから、PP樹脂でも伸び量は1mm程度で、軟鋼なら0.12mmです。 また、ヤング率;1.2GPa ⇒ 約120kg/mm2 は、PP樹脂程度です。 そして、求めた応力が120kg/mm2は、軟鋼でも塑性変形する値です。 <弾性域を超える為に形状が変形して、天井等を押す力は、半分を大きく下回るでしょう> 120kg/mm2が素材の弾性域である条件で、100mm×100mm×120kg/mm2(求めた応力)により、 □100mm部分から、1200000kg(1200トン)の力が出て押す事になります。 その結果から、Z軸方向の伸び量は、100mmより天井の重さだけ少なくなり、 Z軸方向と直角方向の伸び量は、熱膨張量(100mm)+天井の重さ縮み量×ポアソン比(0.22) で求まります(となります)。
物理には全く詳しくないですが。。。。 均一加熱なら、どの方向にも応力が発生しないはずですが? 当然、Z方向も、サイズ×線膨張率×温度差 分伸びが発生する Z方向で100℃の温度勾配があるとする非定常状態なら、熱膨張により上下の寸法差が発生する→温度勾配分だけXY方向に内部応力が発生→Z方向はその分力で僅かな応力。。。。となるのでは?
お礼
岩魚内 殿 早急なご解答ありがとうございます。 助かります。 重ねてご質問させていただきます。 先程の材料の底面を固定し(床に置いた状態),その上にさらに完全に 固定され動かない天井のようなものに上面が接している状態で 100度の加熱を行なった場合の天井が受ける単位面積あたりの 直応力を計算することは可能でしょうか? よろしくお願い致します。
お礼
後の先,アフターユー 殿 大変丁寧なご解答ありがとうございます。 全く知識がないのですが非常に分かりやすく理解できました。 材料設定が現実離れしすぎていました。。。 申し訳ございませんでした。 また何かの機会に私の質問を見かけましたら是非アドバイスを お願い致します。 ありがとうございました。