ｾｯﾁﾝｸﾞについて

質問

初めて質問致します。
私は弱電関係の板金ﾌﾟﾚｽに携わっている者です。
今回初めて板ﾊﾞﾈの仕事を行なう事に成りました。
そこで図中表記に『ｾｯﾁﾝｸﾞ』という加工指示が有ります。
ﾈｯﾄ等で調べたのですが、いまいち理解に苦しんでおりますので
判りやすく教えて頂けないでしょうか。
今回行なう仕事は、『SUS301　t=0.3』です。
この様な、薄物・板物においても通常行なう加工なのでしょうか？
宜しくお願い致します。

回答No.1

noname#230359 · ベストアンサー

バネ屋です。うまく説明できそうもないですが書いてみます。

バネは成型後に熱処理（SUS301でしたら、約350度で15分）をします。熱処理前と熱処理後は寸法差が出ますのでそれを見越した成型が必要です。

例えですが、熱処理をしたものの高さが10mmで5mm押して使用するバネだとします。セッチングをせずに使用すると、最初の数回は徐々にへたってきます。1回押したら9.95mmまで戻った。2回目押したら9.90mmまで戻った。という感じで。永久にへたり続けたらバネの役割を果たさないので、設計の応力計算に間違いがなければ、ある程度でへたりは止まります。この例えでは9.8mmで止まって、以後1000万回以上9.8ｍｍまで戻るとする。

で、セッチングの話ですが、5mm押すところを7mmまで1回押す。使用範囲より大きい負荷を与えてあげるのです。すると1回で9.8mmとなり、以後9.8mm以下にへたらないようになるのです。

こんな感じでわかってもらえますか？数値はあくまでも例えです。また、9.8mmまでへたるのか、9.95mmまでしかへたらないのかは形状により異なります。

「通常行う加工なのでしょうか？」への回答ですが、当社では99％セッチングは行ってません。

お礼

回答をして頂きありがとうございました。
具体的な例で説明していただき理解することができました。
実際にｾｯﾁﾝｸﾞを行なう場合は、使用範囲の情報がなければ行なえないという事ですね。
『当社では99％セッチングは行ってません』についてですが、ﾍﾀﾘを見込んだ設計値で作製されておられ、ﾊﾞﾈの機能として数回の使用後には安定した数値になるという解釈で宜しいですか？素人考えですがね？