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型メンテにおける成形・抜き工程の油の問題
- 成形・抜き工程の油で悩んでいるため、型メンテを行っています。
- 上司の命令で加工油を0にするように言われていますが、うまく実現できていません。
- 深絞りやハイテン材の成形が厳しい個所ではTDや溶射を行っていますが、パウダリングやカジリの問題が発生しています。外周バリ・ピアスバリの修理も増え、人員が追いつかない状態です。
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回答1に補足いたします。ハイテン材のプレス成形については、ボデイ部品など大きな寸法になるほど、金型コストなどを含め、難しい問題が多くあるものと推測されます。鋼板メーカーは、成形技術をふまえて開発を進めているようですが、型かじり対策の知見については、SKD11 + CVDによるハードコーテイングの域にあり、金型材メーカーについても、ほぼ同じレベルの認識にあるものと推測されます。あえて、提案申し上げますが、開発のすきまにおかれた貴社のような部品メーカーが、調整役に回って部品設計部門、金型材メーカーを巻き込んだ協業体制をつくり、金型材質の見直しなど改良開発に取り組んだら如何でしようか。単独企業の限られた技術資源では対応が難しい課題でもあり、自動車部品産業再生の重要な技術改革としてとらえて、先ず、協業システムの構築が必要と考えます。念のため主要金型材メーカーの電話番号を付記しておきます。日立金属(株)特殊鋼カンパニー TEL,03-5765-4390, 大同特殊鋼(株)工具鋼技術開発部 TEL,03-5495-1271, 以上。
ハイテンやステンレスなど被加工材の難加工化傾向によって、型かじり対策は大きな課題になっております。一般的な対応策としては、(1) 成形面の温度上昇に対し、耐軟化抵抗性の優れた型材質と、その熱処理技術の採用。(2) 摩擦係数が低く、密着度の高いハードコーテイング技術を加えた複合技術の開発が求められております。 金型材質については、従来から多用されている JIS SKD11 は、前記の耐軟化抵抗性が十分でなくハードコーテイング層の耐剥離性に問題があります。高速度鋼や SLD8(日立金属),DC53(大同特殊鋼) など高温(520-530'C以上)焼きもどしで高硬度(HRC62-63以上)の得られる材質が推奨されます。 ハードコーテイング技術については、処理温度が比較的低く(500-520'C)、寸法精度、コーテイング膜の密着度、低摩擦係数の確保および環境対策の点から有利な、プラズマCVDまたはラジカル窒化プラスPVDによる複合皮膜処理が推奨されます。 現在、ご使用の金型材質、その熱処理条件などについてお知らせ頂ければ、具体的な改善策を提言させていただきます。よろしく。
お礼
nkgwさん アドバイスありがとうございます。 コーティング処理は、縦刃・ピアスパンチ・磨耗が激しい刃先には使用していますが、成形面にはしたことがありません、コーティングは値段が高くうちでは手が出せないと思います。 うちの金型材質は、FC-250又はFC-550を使用しています、 (一部成形が厳しい部分には、SKD-11・AUD-11を使用しています) 製品は ハイテン60~100Kがおもにおこなっています、 ちなみに、縦刃を分割してコーティング処理は何度か行っています、 ピアスパンチは、ミスミ?購入時にTICNか、HWコーティングを購入しています。 この条件でなにか良い方法があれば教えてください、 宜しくお願いします。
お礼
nkgw さんアドバイスありがとうございます、 やはり部門全体を巻き込み対策等をしたほうが良いですよね、 nkgw さんが言われるように、SKD-11+Yコート処理を今月してみたのですが TDとあまり変わらない事が分かってきています、 ただ、やった事のない分野ですので一歩引いてる所は事実です、 TD?単価+コーティング処理で費用が倍以上になり 上の人があまりいい返事しないのが現状です、 金型製作時にこの処理をすれば、工数に換算すると安くなるのは事実だと思います、nkgw さんのアドバイスを踏まえいろいろ検討したいと思います、