SUS304-2B材質について

質問

SUS304-2Bの材質について教示お願いします。
成分はミルシートでわかると思いますが、
割れにくくするためにはどの成分を増減すればいいのでしょうか？
一般的に考えるとNiを増やせばよいと思いますが・・・
仮にSUS304-2Bで深絞りをする場合は割れは発生するのでしょうか？
また割れを発生させないようにするのはどうしたらいいのでしょうか？

材料メーカからミルシート以外に取りよせることが出来る資料などあるのでしょうか？

回答No.4

noname#230359

SUS304の深絞りにおける割れは、加工硬化により、オーステナイトがマルテンサイト化することによって起こります。又、オーステナイトは１００度以上で加工される場合、マルテンサイト化しないことが分かっています。
　当地、ステンレスの加工産地、新潟県燕市では、通常深絞りの場合、温感成形といい、パンチを０度で冷やし、女型をヒーターで温めています。この方法ですと、３０４の場合、口径と同じ深さまで一度で絞れます。
　詳しく知りたい場合は、新潟県工業技術研究所、県央技術支援センターへ問い合わせ下さい。　ＴＥＬ:
0256-32-5271

回答No.3

noname#230359

例えば、下記のような製品が　深絞り加工用の３０４としてPRされています。
メーカとコンタクトしてヒアリングすれば、具体的な回答を得ることが可能ではないでしょうか。

参考URL：

http://www.nipponkinzoku.co.jp/seihin/docs/fine_4.htm

お礼

回答ありがとうございました。
一般的に深絞りにはSUS304Lが適しているようですが、
コストがあわず仕方なく使用しているのが現状です。
材料メーカ(商社)のほうには極力柔らかいものNiを多く含むものを
支給してもらうようにしていますが、現実的に難しいです。
ありがとうございました。

回答No.2

noname#230359

ＳＵＳ３０４で、時効割れを防ぐ手だてを書いてみると

１．化学成分の影響
　　??因子　Ｃ，Ｎ（高耐力化），Ｐ（α相脆化），Ｈ（γ相不安定化）
　　?＋因子　Ni（硬化・磁化防止），Mn（Niと同じ効果）Cr・Si（靭性向上）Cu・AL（深絞り性向上）
２．材料塑性
　　?　結晶粒度　ｸﾞﾚｰﾝｻｲｽﾞ　７以上　大きい方が絞れるがｵﾚﾝｼﾞﾋﾟｰﾙが出る
　　?　硬度　　　　　　　　　柔らかい方が絞れる
　　?　熱処理　　　　　　
　　?　表面仕上げ　　　　　　２Ｂより２Ｄの方が良い
３．加工条件
　　?　ブランク形状
　　?　加工速度　　　　　　　鉄に比べ遅い方が、時効割れには早い方が有利（適切な速度がある）
　　?　金型材質　　　　　　　かじり防止
　　?　潤滑油　　　　　　　　CL-イオンの含まれない潤滑油
　　?　加工温度　　　　　　　６０℃以上　　　

　　過去に時効割れで同じような解答をしています。

お礼

回答ありがとうございます。
２Ｄについてメーカに問い合わせてみます。
ありがとうございました。

回答No.1

noname#230359

経験からですが、304　2Ｂでの流し（シンク）を絞っていますが、材料の問題より金型とか加工スピードとか製品のサイズにもよって割れたり割れなかったりといったことが多いと思います。もっと深絞りに適した材料を、という事でしたらメーカーさんに問い合わせしたほうが早いと思います。所詮オリジナルの材料を作って貰うわけにはいかないでしょうから、適した材料選定をメーカーと打ち合わせすべきかと思います。
シンク絞りではドローイングといってまず、条件良く滑り込ませるというイメージで板抑えし、潤滑油を利用したりビニールシートを使ったりしてショックラインという材料の伸びの境目を少なく所定の深さまで絞り、二工程では逆に滑り込ませないで、フランジを強く抑えて張り出し状態で絞りのたるみを取ります。
絞りスピードを早くすると割れることもありますし、外周を強く抑えすぎると滑り込みが少なくなり割れることもあります。四角サイズのものでしたらコーナーＲを可能な限り大きくするというのも割れを防ぐ方法です。
金型の平滑度が出ていないと滑り込みに偏りが出来て割れることもあり、金型の調整は文章では書ききれませんが、塑性加工とは如何に優しく鉄をだましながら加工する技術と聞いています。

お礼

回答ありがとうございました。
一般的に深絞りにはSUS304Lが適しているようですが、
コストがあわず仕方なく使用しているのが現状です。
材料メーカ(商社)のほうには極力柔らかいものNiを多く含むものを
支給してもらうようにしていますが、現実的に難しいです。
ありがとうございました。