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SUS快削鋼の使用に問題はあるか?
- SUS切削品は100%外注に頼っているメーカーのバイヤーです。設計者は特に問題ないといいますが、品質保証は図面指定のものと違うのでダメだといいます。外注先もまた、快削鋼でないとコストや入手性に影響するので快削鋼で進めたいという意見。
- 設計に頼んで図面を変更してもよいのですが、快削鋼も1種類ではないので、図面に真摯に対応するのであれば全ての製品の材料をイチから調べる必要があり、かつ、ロットごとに材料が違う場合もあるとのことでその都度図面を変更するわけにはいかない、という設計者の談。
- 個人的には図面に「SUS303」とあれば近似の成分の快削鋼なら問題ないと思いますが、他社様はいかがお考えでしょうか。また、市場的には快削鋼とベース鋼の扱いについての基本的な考え方はどのようになっているのでしょうか。
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RB利です 再度の質問がありましたのでお答えします 「みなさんのお付き合いのある切削屋さんは、 303指定のものに対して、快削鋼を使用していないのでしょか」 かってに使用した会社には次回から発注しません 必ずこちらへの連絡と設計の了解の上での使用です 「快削鋼AもBもC許可する場合、そしてDが出てくる可能性がある場合 図面の指定というものはどのようにすればよいか」 変更ではなく、図面に追記していきます したがって図面に記載された材質であれば使用可能ということになります 加工工区の方は発注のあなたには確認しているようですね あなた自身が図面と違う材質で良いと回答しているのですか 当方では設計者以外判断は許されていません したがって加工区には回答を待ってもらい(どんなに忙しくても) 設計者の了解を取ります 加工区が勝手にしているようではないので加工区には責任が 問えませんが、あなた自身の判断だとすれば最終結果は あなたが負うことになると思います 以上です
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電機製品に搭載される部品メーカーの品質保証担当です。 昨今は 環境問題からみで 製品に含まれる有害物質管理が求められるようになってきました。 図面と異なる材質を使用することは 品質管理上も問題と考えます。 最終製品にもよるでしょうが 電機関連では 材質だけでなく素材メーカーまで図面指定されています。
お礼
回答ありがとうございます。 皆さんのご意見を総合して、やはり 図面指定以外のものを無断で使用するのは不可、 許可を得てからの使用は可、図面にも明記 というのが基本スタンスを徹底しなければならないのは 十分によくわかりました。
指定があるにもかかわらず、無断で近似品を納入すること→NG。 近似品である旨連絡の上、承認を取った上で使用→OK。 じゃあ承認は誰が出すか? これは、設計者にしかできません。 設計上問題があるのであればNGであり、問題がなければOKを出すわけですから、今後の問題に対しても責任を持ってもらえます。 ただし、入手性が悪いということにたいしてはいかんともしがたいので、代替材料への切替か納期延長・金額増加での対応が必要です。 「依頼をかけた全ての外注先が、お手上げの回答をしました」ということもうなずけます。 どうしても「コレ」という材料はともかく、フレキシブルに対応できないと作ってもらえる加工屋さんがなくなってしまいますものね。 「JIS近似の303快削鋼を使用するのは、なんら問題なく」→これは、設計者に判断をゆだねましょう。 「業界としての常識」については、飲めません→あなたが疑問を持つ限り、常識とはいえないでしょうから。 >無限ループを繰り返すはめにならないでしょうか? すべてを管理したいという以上、繰り返しを避けることはできません。 ただ、そのたびに図面を変更するのは不毛ですね。 自分の場合は材料欄に「代替品可、ただし、使用材料明記の上納品のこと」と書いています。 もちろん、代替品といっても山のようにありますから、条件を明記します。 「SUS系可」「SUS303(304可)」とか。 または、基本契約書や技術標準書によって、適用の範囲や承認の方法も定めておきます。 どの場合でも、何の材料を使ったかの履歴は残すべきでしょう。 管理方法を決めるのは御社の仕事です。 「誰かさんがこういったから」でなはく「こう考えるのでこうしたい」と外注さんと協議してください。 まずは、管理としてどうしたい(すべき)なのかを考えてください。 漠然と、何かあったらいやだなあ、心配だなあではどこまでするべきかきめられません。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 例えば、図面指定材料を厳守しなければならない、 そして変更の際には設計者の許可が必要となると、 以下のようなことが常日頃行なわれることになりそうなのですが・・・。 SUS303指定の図面を外注先に出し、量産を依頼します。 外注先が「303A」という快削鋼を使用したいと申請してきました。 設計者がそれを許可しました。「303A」に図面変更しました。 初回ロットは「303A」という快削鋼で納品。 しかし、次ロットは「303B」という材料しか 納期的に手に入らないので、「303B」でも良いか外注先から言われました。設計から「303B」で許可がおりたので図面を変更しました。 しかし、次ロットは・・・・・ というような、無限ループを繰り返すはめにならないでしょうか? 快削鋼AもBもC許可する場合、そしてDが出てくる可能性がある場合 図面の指定というものはどのようにすればよいか 妙案がありますでしょうか・・・。 回答ありがとうございます。 図面表記の仕方を検討してみます。 基本は設計標準を遵守ですね。
RB利です 快削鋼は少し前(今もか?)硫黄を添加していると記憶しています 今は硫黄無しで違う元素を添加して快削性を良くしているものもありますが 硫黄添加した鋼は低温特性が悪く極寒のプレハブに使用したボルトが破断したと 以前の資料にありました 設計で指定した材質はそれ相当の根拠があっての図面指定と受け止めるのが 製作者側の責任と思います したがって設計者の了解を得ずコストが高いから、相当品だからとして 快削SUSを使用するのは大きな間違いとわれわれはしています 加工区からの提案で図面指定と違う材質が示された場合、材料のMSDS (材料証明等)を添付して設計者の了解を取り付け、図面に反映させたあと その材料を使った製品とすることが重要です 当方では必ず、図面に併記したあとの製作としています エレベーターの構造材料に図面指定とは違うが類似品と言うことで SS材とSPCでは引っ張り強度が異うのに安い材質を使用して 問題になった事件が最近の新聞に出ていたのをごらんになった と思います 製作者(バイヤー)がかってに絶対行ってはならないことだと 認識したほうが懸命だと思います
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 確かにその通りで、快削鋼というのですから、 通常のSUS303より削れ易いという性質があります。 削れ易いということは、製品を作るうえでは非常に良く、 しかし耐久性では磨耗が早くなるので良くないと思われます。 誤解しないでいただきたいのは、 私は独断で快削鋼を許可しているわけではありません。 むしろ図面指定のものを使用してほしいと御願いしているところで、 外注切削屋さんとの認識の違いに戸惑っている次第なのです。 みなさんのお付き合いのある切削屋さんは、 303指定のものに対して、快削鋼を使用していないのでしょうか? 私どものお付き合いしている切削屋さんがたまたま そのようなところばかりだということなのでしょうか・・・。
ウチではプレス金型の設計製作をしています。 ウチでは図面と実際の鋼材が違うことはNGとしています。 「303の指定に416や304を使用するわけではありません。 あくまでJIS303【近似】のものを使用することが前提なのです。」 ウチではSUSは使わないので細かいことは分かりませんが、もし303にするならば図面に303と明記すべきと思います。 いくら近似といっても、もしトラブルが発生したとき怒られたり、困るのは自分ということを予測しておいたほうが無難です。 他所がしているから・・!!。 そんなことは関係ありません。たとえ近似でも無断でしていることがおかしいのです。(おそらく予算の関係でしょうが・。) 私から言わせてみればやっていることは中国と同じだと思います。 変えるなら変えるで必ず図面に明記しましょう。 (鋼材に直接刻印というこもウチではよくやっています) 参考になれば幸いです。 「その4~5社だけが私の判断材料ですが、4~5社共通して言うことが 快削鋼の方がメインであり、SUS303と書かれた図面に対して JIS近似の303快削鋼を使用するのは、なんら問題なく、 業界としての常識であるというのです。」 「なんら問題なく」というのは設計者が決めることで、決して外注が決めることではありません。 何を基準で問題がないと言ってるのかが不明です。 私が思うに問題がないと言うのはあくまでも経験値が多く占めると思います。 加工業者は加工するだけで耐久性はあまり知らないと思います。 ウチでもそうですが、どうしてその鋼材(A)を選択しないの?とよく言われます。(というか、地域性があるみたいでお客さんの地域(Aの鋼材)とウチの地域(Bの鋼材)とでは若干材質が異なるときがあります。) そのときウチではウチなりに両方の鋼材を使った結果、この材料(Bの鋼材)に決定しています。と答えます。(ウチの過去の実績から) 設計はウチでしますから、もし問題があれば100%ウチの責任になります。 ですが、実際問題はまったく問題がなくむしろB鋼材のほうが良いという実績が出来、最近ではウチのお客さんはウチに対して「お任せ」と言ってくれています。(最近ではお客さんもどうもB鋼材に変えていっていると言うお話も伺っています) ここで加工業者がなぜ指定通りの鋼材で加工しないのか私が思いつく範囲で挙げたいと思います。(反論がある加工業者の先生方がおられるならばどんどん反論してみてください。) ?鋼材が地域によって手に入りにくい事がある。 ?手には入るのですが、地域によっては予算が余計にかかる。 ?鋼材が変わると当然加工条件が変わります。 鋼材を変えることによって工具の持ちが変わること(良くなる)が多々あります。つまり、工具(必要経費)の削減につながる。 ?機械の負荷が軽減できるため、メンテナンス費に関して削減が出来る。 以上のことが今思いつくことです。 本当はこういう理由で無断で変える業者がほとんどで結果として「業界がそういう体制だから」と遠まわしに言っているのではないでしょうか? ある加工業者の中には本当に第一に実績があって、結果として経費の削減ということにつながっている。と言うかも知れません。 ですが、今挙げられている会社はみんながみんなあくまでも「業界の体制」と言っているのですよね。 私からみればまったくお話になりませんね。 どうしてもその外注を使うというのであればこれから図面に鋼材の変更の明記、もしくは追加の明記(AとBのどちらかの鋼材使用のこと)と書くしかないように思います。
お礼
非常にわかりやすい回答ありがとうございます。 国内の切削屋さん全てを調べたわけではありませんので 絶対そうだとは言えないのが難点ですが、 私が図面指定のものを使用するように (つまりJIS規格そのもののベース鋼を間違いなく使用するように) という依頼をかけた全ての外注先が、お手上げの回答をしました。 約4~5社ですが・・・。 その4~5社だけが私の判断材料ですが、4~5社共通して言うことが 快削鋼の方がメインであり、SUS303と書かれた図面に対して JIS近似の303快削鋼を使用するのは、なんら問題なく、 業界としての常識であるというのです。 当然、tara555さんがおっしゃるように、 他社がそうだからというのは理由にはなりえません。 が、業界がそういう体制であるのであれば、 抗いようのない事態ではないかと考える次第です。 いかがでしょうか・・・ 厳しいお言葉、ありがとうございます。 引続き、参考にして検討させていただきます。
全ての部品を図面通りの材料で納期までに低コストで手配 出来れば何も問題が無いのですが、 現実的には難しい訳ですから、必要最低限のリスク回避をして、 現実に則した対応が必要だと思います。 たくさん有る部品をいくつかに分類すると ?絶対に図面指定のものでなければならない部品 ?候補の中であればどれでも良い部品(但し、毎ロット同じであること) ?候補の中であればどれでも良い部品(毎ロット変わって良い) ?近い物であれば外注任せで良い部品 ぱっと思いたところで4つ、必要に応じてカテゴリーを増減して設計に 部品を分類してもらい(分類の内容を図面に入れてもらいのが良い) それぞれ異なる対応をします。 ?~?は何か問題が起きる可能性が有りますが、問題が起きた時の 使っていた材料が何であったのか解る体制をとっておく。 >SUS303と書いてあるだけのもの >(貴方のおっしゃる???のカテゴリーを設けていない図面) >について、JIS規格の303以外の製品を使用することは >タブーだとお考えでしょうか? 微妙に意味が解りませんが、 少なくとも?~?のカテゴリーの中に入ると設計が判断した部品であれば 問題無いと考えます。後は管理の問題
お礼
説得力のある回答ありがとうございます。 確認なのですが、gatesiderさんも やはりSUS303と書いてあるだけのもの (貴方のおっしゃる?~?のカテゴリーを設けていない図面) について、JIS規格の303以外の製品を使用することは タブーだとお考えでしょうか? 303の指定に416や304を使用するわけではありません。 あくまでJIS303【近似】のものを使用することが前提なのです。 再回答、ありがとうございました。 管理の問題、それがやっぱり一番問題・・・。
図面どおりの、素材でないと、問題だと思います。 その材料を使う意味が有って、指定する訳ですから。
お礼
早々の回答ありがとうございます。 確かにその通りなのですが 図面を遵守するならば、コストも納期も 対応できないと外注先からお手上げされました。 また、そんなことを言うのは御社(弊社)だけだとも。 どのメーカーさんも知ってか知らずか、 JIS規格の指定を図面でしていても 切削屋さんは快削鋼を使う傾向が強いそうです。 そのあたり、切削屋さんはいかがですか? また、切削加工したピンやシャフトを購入している メーカーさんやプレス屋さんにもご意見いただきたく御願いします。
お礼
再回答ありがとうございます。 基本、図面のことでバイヤー独断で決定することはありません。 図面の変更ではなく、追記で対応していくことに 問題があるかどうか、設計と検討させていただきます。