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Niの含有量とSUS430の耐食性について
- SUS430を使用した製品の塩水噴霧試験で24時間で赤錆が発生してしまう状況です。
- Ni含有量を比較すると、調査中のものは0.19%、以前使用していたものは0.28%でした。
- Ni含有量が0.1%違うと耐食性に差が出るかどうかについての回答をお願いします。
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>Ni含有量が0.1%違うと耐食性に差が出るものなのでしょうか? その程度のNi量の差であれば、耐食性には差がないと思います。 それよりも、C(炭素)量の方が影響が大きいと思います。もともと0.1%程度しか含有されていないはずですが、それでも大きな差があると思います。 また、素材や製品の熱扱いの履歴も大きく影響します。いわゆる「鋭敏化」ですが、C含有量によって「鋭敏化」の度合いも異なります。 成分規格の範囲内であっても耐食性に結構な差があるなら、以上2点を調べてみられてはいかがでしょうか。もちろん、根本的な解決をしたいなら、コストアップにはなりますが、TiやMo入りの鋼種もよいかと思います。
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SUS430(さす・よんさんまる)は、 Cr18%、Niなし。磁石にくっつく(強磁性)。SUS304に比べ、 耐食性に劣るが、安価なため、厨房(台所)用品・家庭雑貨などで多く利用 されている。フェライト系ステンレスの代表。家庭などの水周りで使う程度 の環境であれば、略問題はない。家庭にあるステンレス製品を、磁石につく かどうか試してみると面白いかも知れない。熱膨張率が小さい事が利点。 比重7.7。SUS304系に起きる応力腐食割れ対策として、ステンレス屋根 (建材)や温水器(ボイラー部材)等は、SUS430に、Moを添加して 錆び難くした鋼種(SUS444)が多く採用されている。また同様にSUS430を 基に様々な成分を添加してSUS304と同等な耐食性をもつという鋼種(SUS434 ・SUS436)等もあるが、それらは専用の鋼種のため一般販売材料としては 市中に出回っていないと思う。 等々の材料です。 因って、Ni含有量は規定無しです。また、耐食性はSUS304より劣るので、 塩水試験では錆びると思います。 耐食性向上は、SUS304 ⇒ SUS316でも同様のMoの添加がNi含有量よりも 重要なポイントです。
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御回答ありがとうございます。 NiよりMoの添加が耐食性に効いてくるのですね。 とても参考になりました。
マルテンサイト系のSUSに塩水噴霧試験を実施すると錆は発生すると思いま す。SUS430にTiを添加した耐食性を改善した材料や表面処理を施した材料を 検討されることをお勧めします。
お礼
御回答ありがとうございます。 現状では表面処理無しで考えているので、 合金元素の添加を検討していこうと思います。
お礼
御回答ありがとうございます。 NiよりもCの方が影響があるのですね。 鋭敏化についても確認してみたいと思います。 耐食性向上の為の合金元素添加も有効な手段ですね。