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鉄での加工条件とメッキの選択について
- この記事では、鉄での加工条件について説明します。加工時に錆びないことと、耐摩耗性が高いことが求められます。また、材料をメッキする際にはどのようなメッキが適しているのかについても解説します。
- 鉄での加工には、錆びないことと耐摩耗性が重要です。現在はsus材での加工が依頼されていますが、深さが100ミリの穴を鉄であけることも条件を満たすことができます。メッキをする際には、適切なメッキを選ぶことが重要です。また、メッキと摩耗性の関係についても詳しく説明します。
- 鉄での加工の条件は、錆びないことと耐摩耗性の高さです。現在はsus材での加工が依頼されていますが、鉄でも同様の条件を満たすことができます。メッキをする際には、適切なメッキを選ぶことが重要です。また、メッキと摩耗性の関係についても解説します。
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防錆には2つの考え方があります。 ひとつは表面をコーティングして、腐食物から隔離する方法です。クロムメッキはこれにあたります。 メッキは傷が入らなければ防錆効果が持続しますが、傷(特にクラック)から錆が裏側にまわることがあります。メッキは硬度があっても膜厚が薄いので、衝撃によりクラックの発生はよくあります。 作業者がメッキ面を踏み台にしている。工具をポンと放り置くなどがクラックの原因になることもあります。 もうひとつは犠牲防食系です。亜鉛メッキなどがこれにあたります。こちらは鉄よりもさびやすいので先に亜鉛が腐食の対象になりが守られることになります。比較的傷に強いですが、メッキがやわらかい事と、腐食環境が悪いほどメッキ厚を厚くしないともたないことです。耐磨耗を要求する今回には向いていません。 湿気に塩分がなければ(海沿い)前者のメッキから選択していいと思います。 メッキ自体は充分耐食性はありますので、メッキ面を壊す外乱をよく調査して判断してください。腐食物は?摺動物は何?その硬さは?衝撃がかかるケースは?このへんをはっきりさせればOKです。 あと、表面のムラや角の盛り上がりを気にするのならニッケルメッキの方がいいかもしれません。 この辺は素人なのでメッキ屋さんに聞いたほうがいいです。
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ゆういちさんの回答を補足させていただきます。 100mmの穴の径にもよりますが、硬質クロムめっきでは困難でしょう。確かに耐磨耗性にも優れていますし、充分な膜厚があれば防錆も完璧です。ただ、電気めっきの特徴として、電流の集中する凸部が厚くなるのがクロムめっきでは顕著に表れるため、均一にするためには補助極や遮蔽などの細工が必要になります。このあたりが、表面処理業のノウハウになります。 穴の内部も角も均一に、そして耐磨耗性と耐食性を両立させたいのなら、無電解ニッケルめっきをお勧めします。電気ではなく薬品で金属を析出させるので、均一な厚みになります。さらに、めっき後に熱処理(300400℃、1時間)を施すことで、クロムめっきに匹敵する硬度を持たせることができます。膜厚も20μm以上(欲を言えば30μm)あれば、耐食性も充分でしょう。 ただし、いずれにせよ穴の径が問題です。充分にめっき液が循環しないとめっきが薄くなってしまいます。直径が10mm以下だと、無電解ニッケルめっきでもかなり困難です。貫通した穴なら、問題ないのですが。
お礼
遅くなってしまいすみませんでした。詳しく教えてもらいありがとうございます。穴の径はφ10ミリの貫通なのでなんとかなりそうですね。ありがとうございました
錆に関する情報提供が少なすぎます。 周囲の環境は?何に対する錆を懸念している?メッキ面に物がぶつかるとか、摺動物があり傷が入りやすいとか? 問いから察すると、防錆のため100mmの厚さのSUS材を今は使っているということですよね?かなり過酷な環境なのかも?と気にしています。 補足をお願いします。
補足
すみませんでした。質問に対しての補足です。まず周囲の環境はどちらかといえば最悪です。温調設備もないですし、あえて言うなら普通の小屋みたいな感じです。錆に関してはほとんど湿気です。保管方法も徹底してほしいと言ってるのですがまったくしてない状態です。メッキ面には摺動物があります。あえて言うなら押し出し機みたいなものです。今使ってるのは鉄で焼き入れされてるようなものでやっていますので、錆がすごくなっていて困るらしいのです。こんな感じでわかってもらえるでしょうか。
お礼
いろいろと詳しくありがとうございます。すごくわかりやすかったです。これをふまえてまた考えてみようと思います。