• ベストアンサー
※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:SUS304 固溶化熱処理)

SUS304固溶化熱処理の流通性とJIS規格の影響

このQ&Aのポイント
  • SUS304で固溶化熱処理したものを使用する場合、固溶化熱処理していないものとは流通性が異なる可能性があります。
  • 固溶化熱処理していないものを使用していた場合と比較して、固溶化熱処理したものの方がJIS規格の引張強度を持つことがあります。
  • 固溶化熱処理は、φ15×271とt5×22、t5×30の溶接構造においても影響を与える可能性があります。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#230359
noname#230359
回答No.2

ご存知のようにSUS304は18-8ステンレスともいわれ、18%のCrクロムと8%のNiニッケルを含んでいます。これが結晶の中に溶け込んではじめて「耐食性」を発揮しますので、溶け込ますための熱処理を「固溶化熱処理(記号ST)」といいます。逆にちゃんと固溶化されていないSUS304は結晶粒界といって結晶の区切りのところにせっかく含んだCrやNiが炭化物として集まってしまっており、その際(きわ)はCr・Niが薄くなっているため耐食性が低下し、そこから錆が発生することになります。(これを粒界腐食といいます。)ですからせっかくのSUS304も固溶化処理をしてないと、本来の耐食性を持たないことになります。ではなぜ固溶化していない材料(俗にマルRと呼んでいます)が売られているのかといいますと、熱間鍛造や溶接など、熱のかかる加工をしますとその後で固溶化処理をしなくてはならないため、ダブリで熱処理してももったいないのでメーカーでの熱処理を省略して売られているわけです。もちろんその分価格も安いです。実際のところ、固溶化なしでも問題なく使用されていることもありますので、結局は製造する側の考え方ということになります。強度的にはJISでは正しく固溶化処理された状態での機械的性質しか定めていないため、固溶化していない状態での強度はよくわかりません。(すみません) 結論としては、溶接するのであればマルR材で十分、もしST材を使用されるのであれば、せっかくですのでできればローカーボンのSUS304Lを使用されてはと思います。以上解る範囲でのご回答です。

noname#230358
質問者

お礼

大変ありがとございます。分かりやすい説明で、助かりました。最後のローカーボンの方が良いのはなぜですか?良かったら教えていただけませんか。

その他の回答 (2)

noname#230359
noname#230359
回答No.3

munshiさんが、回答されないようですのでローカーボン材(通常規格名にLがついています 例えばSUS304材の場合はSUS304L)について回答します。SUS304は溶接しますと、冷却速度の速い溶融金属部は問題無いのですが、比較的冷却速度が遅い熱影響部では、munshiさんが、記載されていますとおり、結晶粒界にCrの炭化物ができやすくなります。このCr炭化物ができるとそこにCrが集められ、結果としてその周囲のCrが薄くなります。このCrが薄い部分で、腐食が生じます。ローカーボン材は、炭素量が少ないので、このCr炭化物の発生する確率が必然的に低くなりますので、どのような条件でも安心して溶接することができます。もちろん、冷却速度が十分速くとれてCr炭化物が生成しない条件で溶接できるのであれば、一般のSUS304を使っても問題ありません。

noname#230358
質問者

お礼

良い勉強させて頂きました、有難うございました。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

 さんゆうさん, >固溶化熱処理しているとJIS規格の引張強度があるみたいですが、していない場合は、どうなるのでしょうか? 一度問い合わせされたようですから,もう顔になっているのではないですか。また,日本鉄鋼連盟、日本鉄鋼連盟ステンレス協会などに聞いてみてはいかがでしょうか?  

noname#230358
質問者

お礼

ステンレス協会の回答は『通常 、固溶化熱処理をした状態の機械的性質 を記載します。それ以外は状態を特定できませんので、規定のしようがありません。』でした。 これで、終わりにしたくないので、 他の経験者の意見を(経験値)聞きたかったのです。

関連するQ&A