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プリアンプの入力端子に接続している抵抗の意味は?
知人から自作の真空管プリアンプ(フォノEQ無し)を譲ってもらいました。 天板を開けてみると、3系統ある入力端子のそれぞれホット・コールド間を1MΩの抵抗がハンダ付けされておりました。(このような処置は見たことがありません。) これはどの様な意味があるのでしょうか? 譲ってもらった知人も、そのまた知人から譲ってもらったそうで今となっては製作者は分かりません。 なお当方あまり電気回路にはそんなに詳しくありません。 どなたか詳しい方、分かりやすく教えて下さい。
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こんにちは。 『1MΩの抵抗がハンダ付けされておりました。』 信号ラインをアース電位に保ち、端子や接続されたケーブルに静電気を溜めない為です。 アンプの回路は直流電圧で動作して交流である音声信号を増幅します。 電源電圧とか、音声信号に混ぜられるバイアスとかが直流です。 直流電圧が変動すると正しい動作になりません。 プリアンプの中に役割の違う複数のアンプ(増幅回路)がある場合、一旦音声信号に混ぜられた直流分をカットし、それぞれに都合の良い直流分に付け替えます。 そもそも増幅回路の入力側と出力側では直流分の電圧も違ってます。 その、直流分をカットして、アンプ同士を繋いで音声信号を受け渡すのがコンデンサーの役目で、そのコンデンサーをカップリングコンデンサーと言います。 プリアンプの入出力に接続される機器がどのようなものが来るのか判りませんので、入力端子にも出力端子にもカップリングコンデンサーを装備しておくのが一般的です。 すると、機器とプリアンプ双方にカップリングコンデンサーが入っていますので、この間のホット側直流抵抗は∞ということになり、静電気は溜まり放題という事になります。静電気は溜まりもすれば空中放電もするのですけど。 実際、ギターアンプではシールド線着脱時などで感電するほどの静電気ショックを経験したミュージシャンは少なからず居ます。 その静電気を溜めない工夫が、入力端子のホットから1MΩとかの動作的に影響の少ない高抵抗器でアースに接続することなのです。 信号ラインをアース電位に保つことができます。 音質的には無駄と言っても良いですので、アンプの製作者は静電気ショックの経験者かも知れませんね。 関連過去記事↓
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- kimamaoyaji
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プリアンプの入力機器の出力がコンデンサーカップリングの場合フローティング電圧となり、切り替えスイッチ時に電位差によるバスという音のノイズになる可能性があるためコンデンサーカップリングの電位をアースに落とすためのものです、本来切り替えスイッチ時にはボリュームを絞るとかするのが基本的な扱いなので、不要と言えば不要ですが、ボリュームを下げずに切り替える癖があったのでしょう、その為に付けたのだと思います。 実は現在頼まれた管球アンプを作成していますが、高額なSTAXのヘッドスピーカー用のアンプなので、私も採用しています、あまり意味がないと言えばそうですが、念の為です、しかしながらビンテージのアーレンブラッドレーの抵抗をその為に20本も使うのはもったいない気もしますが、気分的なものです。
お礼
早速のご教授ありがとうございます。 そういう理由だったのですね。 分かりやすい説明で助かりました。
お礼
なるほど。とても納得しました。 1MΩの抵抗値の選択の理由や、音質的には特に影響しない事など、当方の疑問を全て的を得ていて分かりやすいです。 ありがとうございました。