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安心して小学校に通わせるには
8歳のASD+ADHDであろう男の子がいます。 診断は付けていませんが、WISKや普段の様子からASDは間違いないだろうと言われています。 WISKは140あり、知識もかなり幅広くあり、図形や空間認識などもかなり得意ですが、とにかく社会性が低いのが課題です。 年少から療育やカウンセリングを受けてだいぶ改善もありますが、信頼関係が希薄な環境が不安で、隠れたり、立ち歩き、他の子へのちょっかいがやめられないです。 担任が特性理解せず頭ごなしに叱ったり引きずり出したりしたので、一時期保健室登校にもなりましたが、支援員の方同伴でようやく教室に戻れてきましたが、安定して過ごせてはいません。 過集中あり、勉強は基本得意なので、もくもくと課題をこなしたりすることや読書などは可能ですが、発表が求められる場には落ち着いていられません。発表するのも聞くのも苦手です。 保育園6年行きましたが、もくもくと隅でブロックや読書、工作をする子でした。 塾の公開模試も無料でたまに受けますがほぼ満点ですし、親や信頼できる大人となら勉強も集中してかなりスピーディに上級生の内容もこなしています。 こんな感じなので将来はコミュニケーション力をもう少し高めていく必要はありますが、研究などをさせたら自立できないかと考えていますが、とにかく今学級内が不安定で困っています。 安心して通学させ、人並みの教育を受けさせようと考えたら、今の日本ではどんな選択肢があるでしょうか。 東京在住です。 最悪はホームスクーリングも考えなくはないですが、進学や社会性を伸ばすことを考えると選択しづらいのも事実です。 能力折角高くても特性強いと道は開かれないのでしょうか…
専門家の回答 ( 1 )
- 専門家松代 信人(@sainou) 知的発達障がい児教育の専門家
こんにちは。 まず、日本の現状からお話しておきます。 先進国と比較して、カウンセリング、コーチング、発達教育は、20年から30年遅れています。先進国はこれらの分野において博士号取得者であることを資格取得の条件としている場合もありますし、科学というものに、分野を超えた横断的かつ先進的な考え方を持っています。たとえば、米国では、工学博士が認知行動療法を駆使していたりといったこともあります。日本のような縦割りの科学ではなく、総合科学という考え方が非常に進んでいるのです。 これに対して、日本では、医学、教育、福祉といった分野での横断が弱く、(例外はあるとしても)医師であれば、実際にできることは診断だけ、薬を出すだけといった非常に狭い範囲での対応に限られるのです。 こういった違いもあり、米国では、シリコンバレーのIT専門技術者の40%が発達障害であると言われているぐらい、脳に個性のある人が活躍できるのに対して、日本では、教師が叱るだけでつぶしてしまうといったことも有り得るのです。 日本の教育は、軍隊といわれるほど全体教育ですので、普通教育でも個々の才能を伸ばすような教育ができているわけではありません。”発達障害といったさらに個別性が求められる領域において、どれぐらいいきとどいているか”、ということです。 日本で、本来才能のある子を伸ばすには、自己防衛が必要です。 「担任が特性理解せず頭ごなしに叱ったり引きずり出したりしたので」 こういった担任に対する防衛、いじめっ子に対する防衛です。 「WISKは140あり、知識もかなり幅広くあり、図形や空間認識などもかなり得意ですが、とにかく社会性が低いのが課題です。」 140は非常に高いですね。まず興味のあることを大きく伸ばして、社会性を高めることをあまりあせらないことをお薦めいたします。 「過集中あり、勉強は基本得意なので、もくもくと課題をこなしたりすることや読書などは可能ですが、発表が求められる場には落ち着いていられません。発表するのも聞くのも苦手です。」 集中し過ぎてわるいことはありません。集中できないことを改善することで苦労しているのであり、過集中はすばらしいと思います。 まだ、8歳ですので、発表は苦手として、急がずに少しずつ改善されていくことをお薦めいたします。日本はとかく苦手なことを指摘し過ぎるのです。 「もくもくと隅でブロックや読書、工作をする子でした。」 テスラモータースのイーロン・マスクは、運動が苦手だったことで、家や図書館で黙々と百科事典を読んでいました。将来的な可能性を感じさせますね。 「塾の公開模試も無料でたまに受けますがほぼ満点ですし、親や信頼できる大人となら勉強も集中してかなりスピーディに上級生の内容もこなしています。」 上級生の内容を先取りされることをお薦めいたします。帰国子女でない子が小学校4年で英検2級に合格していたり、微分積分を学んでいたりするケースも手がけておりますので、いわゆる英才教育でない自然教育でも、このように能力を伸ばせることを回答者の私自身も知っております。 日本には、飛び級といった考え方が不足しており、今後の国際競争力も非常に危惧されます。 「こんな感じなので将来はコミュニケーション力をもう少し高めていく必要はありますが、研究などをさせたら自立できないかと考えていますが、」 コミュニケーション力は、あせらずゆっくりがお薦めできます。 研究開発系でなければ、どの分野でもある程度営業力が求められますので、博士号をめざさせて、並行して少しづつコミュニケーション力を改善していき、博士号取得段階で大人としてのコミュニケーション力をバランスすることがお薦めできます。私自身、コニュニケーション力が極めて弱かった不登校ひきこもりの博士号取得者ですので、経験上、上記のことがお薦めできます。 「とにかく今学級内が不安定で困っています。」 「安心して通学させ、人並みの教育を受けさせようと考えたら、今の日本ではどんな選択肢があるでしょうか。 東京在住です。」 「最悪はホームスクーリングも考えなくはないですが、進学や社会性を伸ばすことを考えると選択しづらいのも事実です。」 以下の1)~5)のようなことが考えられます。 → 1)発達障害にも理解のある私立校に転校させる。 2)フリースクールでの出席日数が公立校の出席日数に振り替えられる制度もありますので、人との交わりはフリースクールで行い、学習には、発達障害の学習能力開発の専門家の支援も要請する。 3)フリースクール+塾で、塾中心で学力を高める。 4)学校側に問題がある場合には、保健室登校でも形をつけておき、家庭学習や塾に重点を置いてしっかり学力を高めておく。 5)将来的には学校に席を置きながら、高卒認定試験を保険として合格しておく。 「能力折角高くても特性強いと道は開かれないのでしょうか…」 大事なことはお子さん中心とすることであり、学校は自分の子どもに何をしてくれるか、 ぐらいのシビアな見方で学校側にどんどん要求を出す、親御様の側では戦略的な対策を行うことです。
松代 信人(@sainou) プロフィール
◆注力分野:知能改善、普通学級へ進路開発 幼児の知能改善、発達障がいの早期予防、知的・発達障がい・学習障害の治療教育 ◆対応分野 学習能力開発、進路開発、受験うつ、ネット依存 メンタル支援(脅...
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お礼
丁寧なご説明と温かい言葉を本当にありがとうございました。 持って生まれた能力と個性を大切に、子供をきちんと見つめながら一般論に縛られないで育てられたらと、気持ちを新たに致しました。 博士号にたどり着かせるためには、とりあえずの卒業や内申など、まだまだ悩ましいこともありますが、今は親でも中学受験対策の基本は見れるので、公立学校になじむことには極端にはこだわらずにいきたいと思いました。 学校の授業はレベルも低く、ポイントも定まらないので、聞いている子供がつまらないと感じてしまいます。時間の無駄とまでは言いたくはないのですが、可能なら高度でもっと楽しい勉強をさせたい… でも情緒的な課題もあるから単なる私立では潰れてしまう…やはり居場所を探し当てるのは簡単ではなさそうですが。 こういう子をうまく伸ばそうと思うとお金がかかりすぎてしまうのが悩みです。 教えて頂いたことを踏まえてまた頑張って子育てしたいと思います。 ありがとうございました。