ニムロッドは同じターボファンでも低バイパスのロールスロイス「スペイ」を採用しているから、低速飛行中にエンジンを1,2発カットオフすることにより低燃費効果がるのです。
低バイパスターボファンだとエンジンカットオフしてもファンの回転抵抗による空気抵抗の増大が少ないからです。
また同様にP-3Cがなぜ低速飛行時に1,2発のエンジンをカットオフして低燃費飛行が行えるのかと言うと、ターボプロップ機はエンジンカットオフ時にプロペラブレードをフルフェザー状態にして空気抵抗の低減ができるからです。
一方P-1に採用されているIHI F7-10エンジンは高バイパスターボファンエンジンなので、飛行中にエンジンカットオフしてもファンブレードの回転抵抗が大きく、却って全体の抵抗が増えてしまい燃費向上につながりません。
また、飛行中にエンジンの再始動に失敗する可能性もあり安定性を重視すると低速時にエンジンのカットオフはさほどメリットはありません。
また、米海軍のP-8は元々双発ですので、片側のエンジンをカットオフすると大きな不整モーメントが発生し、それを解消するために過大な当て舵を行うため、それにより抵抗が増大し双発飛行よりも燃費が悪化するため、哨戒飛行などの低速飛行時でも片側エンジンのカットオフは行いません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 海上保安庁にも回してあげたいですね。そうですか?でも、まだ使えるんだから大したものですね。