今日ほかの人の質問にも似た答えをしたんですけど。
自分が主役で舞台を張っていると思うと、不満が出てくるんです。
道具が粗末だとか、共演者が呼吸を合わせられないとか、照明が悪いとかぐだぐだ言っているうちはいいけど、そのうち「客の程度が悪い」などと発想するようになります。
そうしたら、もう幸せなんかやってきません。
自分と同じように悩んでいる人、困っている人は周囲にいないか見回してください。
役者の例でいうなら、セリフがきっちり言えないやつはバカ野郎だと考える前に、セリフが言えないせいで悩んでいないかと考えてみるのです。大道具を作っている人間は、何が足りないためにブサイクな仕事しかできないのかと考えてみるのです。
こういうひとたちは、人に誇れる仕事はしていませんから、どうしても悩みがあるはずです。
そんな悩みはあなたに解決できるわけはありません。
あなたはこのひとたちから愚痴を聴くのです。
ただただ、聴くだけです。変につっこんだ意見を言ったり否定したりせず、ただ聴くんです。
人間というのはおもしろいもので、問題点を人に説明し、理解してもらおうと思って工夫すると、改善すべきことが浮き彫りに見えてきたりするのです。
あ、こうしてみよう、こうしたらいいんじゃないだろうか、ということも話しだします。それを、批評も批判もなにもなしでただ聴くのです。
自分がしゃべっているだけなのに、その人は解決法を見つけ、生きる希望も得ることができます。
自分が言っていることをしみじみ聴いてくれた人がいる、だけで生きがいになります。この人は代えがたいすばらしい存在だとあなたのことを思ってくれます。
勝手に思うんだから思わせておけばいいのです。
この人は、あなたが何かで困ったという状況が発生したら、必ず助けてくれようとするはずです。
あなたは単純に聴いてやっただけです。特別な知恵も教養も出さず、立ち会っただけです。
そういうことを繰り返してください。
そうすると、他人の人生が改良される現場に立ち会うわけですから、あなた自身の生きがいがそこに浮かんでくるのです。
自分の悩みなんか後回しでいいから人の悩みが解決するのを見るだけで、あなたがごちゃごちゃ思っていることなんてたいしたことじゃないという意識がだんだん出てきます。あなた自身もどうすればいいかということは他人様が考えてくれて、教えてくれていることも出てくるのです。聴いているとそういうことが発生します。
自分の悩みだけを精神科の先生に話しても、所詮その話題だけのことになります。だけど、精神科のすることも、聴くことだけなんですよ。
悩んでる暇に誰かを助けよう、と考えるようになったら、あなたの人生はどんどん花咲いていくことになります。
お礼
ご回答 ありがとうございます。 >辛いときは辛い、引きずる時は引きずる 自分の感情を否定しないのは 案外大切ですよね。 素直な気持ちを受け入れるのが いいかもしれませんね。 他人のせいにしない 姿勢が肝心ですね。 ありがとうございました。