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慢性骨髄性白血病とは?将来についての不安
- 慢性骨髄性白血病の基本情報、将来の展開について詳細を教えてください。
- 慢性骨髄性白血病の影響が結婚や就職に及ぼす社会的な扱いについても教えてください。
- 慢性骨髄性白血病に関する情報をインターネットで探しても十分な情報が得られない場合、信頼できる情報源は何ですか?
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医療従事者としてお答えします。 慢性骨髄性白血病(CML)は多能性造血幹細胞に由来する顆粒球系が特に問題となる腫瘍性疾患です。簡単に申し上げれば、血を作る細胞ががんになる疾患で、他の方が血が止まりにくくなると指摘していますが、寧ろ症状は血小板増多に現れます。現在の抗癌剤治療では出血傾向が現れることはほぼありません。 特に、フィラデルフィア染色体の異常が見られることが多く、Bcr-Abl-TK という酵素の阻害剤を使うことで非常に良い寛解率を得られることができます。 病態は慢性期⇒移行期となりますが、今回の発見は慢性期だと思います。 治療についてですが、基本的にTK阻害薬を用います。代表例はイマチニブ(グリベック)です。現在多くの薬剤があり、選択肢は広いです。 勘違いしている人が居るようなので詳しく書きますが、この抗がん剤は従来の絨毯爆撃型の物と異なり、特定の細胞のみに影響を与えるものです。従って、抗がん剤でイメージしやすい脱毛は起きず、嘔吐や血液の破壊もほとんど起きません。 副作用として問題なのは肝障害と霧視、体液の貯留で、使用中は定期的に検査が行われますので大きな問題にはならないのが現実です。血小板減少が起こることもありますが、対応可能な範囲です CMLはグリベックの投与により 95% の人が血液学的な完全寛解(要は症状は消え去り完治したように見える状態。毎年検査を受ける必要がありますが、再発率も低い) 急性白血病とことなり寛解導入⇒地固め療法⇒維持療法と面倒な手順を踏む必要もなく、現在治療後8年間再発しない割合が完全寛解を迎えた人の 92 % であると言われています。つまり、全体の85% 以上がTK阻害剤により良好な予後を迎えることが出来るのです。この結果も2014年のもので、現在はもっと良くなっているはずです。 社会的な扱いですが、保険に入ることが難しいことや、団信などは弾かれる場合があります。従って様々なローンは制約がかかりますので、患者の会などを通じて情報収集をすることをおすすめします。専門医であれば、紹介もしてくれるかもしれません。ケースワーカーなどに話を聞くのも良いでしょう 治療中は残念ながら仕事は少し難しくなります。日常生活には支障はありません 従って、その期間だけ仕事を休めるなら休職したほうが良いかもしれません。 結婚についてですが、この疾患は遺伝しません。従って、子供などに影響は出ないので(お薬の使用中はダメです)問題はないと考えて良いと思います。実際、患者さんでご結婚される方もいらっしゃいます。 就職については、少しハンディになる可能性があります。ただ、我々医療従事者はあまり関わる機会が少ないので、患者の会や公的な相談窓口をご利用ください。
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- tarutosan
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若い方なのに大変なご病気とは、これからがご心配なのも無理はありません。 がん治療に入るに当たり、精子の保存をされて下さい。 病院から言うこともありますが、言っていたのにそのまま放射線治療を施した実例もあり、自分から動くのを基本にした方がいいです。 初期ということで、しっかり治されて下さいね。 気落ちすることはありません。判明して幸運だったと笑える日がきっとすぐにくる筈です。
- 177019
- ベストアンサー率30% (1039/3444)
「白血病」そのものは血液のガンである事は認識していますか?いくら「命に関わる事は無い」と言われても、抗がん剤の副作用などもありますし、若ければ若いほど寛解するとは言うものの、切り傷で血が流れれば健康な人よりも血の止まりが遅いリスクもあります。これらのリスクに負けずに治療に頑張って下さい。お大事に。