受け入れに際して対象を3つに別ける必要があります。ひとつは高度人材。大学を出て専門性を持った国際人。今アメリカが、こう言う人材の受け入れを大幅に制限しようとしている(トランプのBuy America, Hire American の大統領令)のと、オーストラリアも厳しい制限をかけ始めたところで、日本に取ってはアジアの才能を引き寄せるまたとないチャンスです。ただ、日本の企業が語学やカルチャー的、待遇面なので受け入れ準備が十分でなく、今のチャンスのうちに受け入れ体制改善を加速させるべき。日本の大卒者の雇用もあるので無条件とは行かないけれど、日本人のアベレージを遥かに上回る人材が豊富にいます。また、現在日本は東南アジア進出で、中国に圧倒的に負けていて、韓国の後塵も拝しています。でも日本で働きたい高度人材はアジアに多く、その人達が将来東南アジアで日本進出のハブにもなってくれます。
次が現在は、技能研修生として受け入れている外国人労働者。技能研修制度は問題が多すぎて取っ払うべきで、労働者を大幅に増やして受け入れて良いと思います。と言うのも、現在日本で労働ビザが取れるのが日系人が中心ですが、南米の日系人と呼ばれている人たちはその証明書を偽造したり他人から買ったりし必ずしも日系人とは関係ない人たちがたくさんいるのです。更に技能研修生は労働条件が劣悪で、研修と言う名のもとの低賃金単純労働者で、ブローカーを通じて脱走し、不法滞在者として別の条件の良いところで働く人が多いです。つまり、すでに不法な形で日本に住みインフラの下支えをしている外国人がたくさんいるわけで、少なくともその人達がすべて合法化されるレベルまでは受け入れを広げて良いと思います。逆に合法化して見えるようにしないと、犯罪の温床にもなりかねません。ただ、日系の労働者も技能研修生も、テンポラリーの安い労働力として受け入れて来ているのですが、そうではなくある程度長期に、永住許可も含めて受け入れないと、結局不法滞在や犯罪のもとになる可能性があり、日本が慢性的に労働者不足だと言う前提でその人達とずっと一緒に働いて、同じ地域に住んでいくんだと言う覚悟と理解は必要だと思います。
3つめが難民。日本は難民をほとんど受け入れず、また移民も上のような状況なのでこの2つを区別しないで考える人達が多いと思いますが、全然違います。難民は仕事をするために、働き先があって日本に来るわけではなく、集団で逃げてくるわけなので、ヨーロッパのように受け入れようとしたら、どこかにキャンプを作って受け入れ、食事、教育、衛生、安全を確保した上で、日本で仕事を探すのか、次の国に送り出すのかまで面倒を見る必要があります。人道を守る必要があるし、犯罪に巻き込まれるのを防ぐ必要もあります。
私は、今の世界情勢を見るにつけ、難民の人たちや虐待を受けて死んでいったり、餓死したりしている人たちの数に圧倒され、日本もどんどん受け入れられる国になって欲しいと思います。ただ、今は日本全体で準備ができていないですね。そもそも外国人労働者すらまともに受け入れていないのですから。せいぜい1000人規模をテストケースで将来の受け入れて可能性を探るくらいじゃないですか。
私は、外国人を大々的に受け入れるべきと思うのですが、友人と話すとかなりコンサバ。一方で海外は、例えばロサンゼルスやバンクーバーなどの北米の大都市はすでに人口の半分以上がヒスパニックや中国系、インド系など移民になってきていて、ドイツでは人口の20%がトルコなどから移民してきた人たち(難民とは別です)。その上で何十万人もの難民を受け入れています。だからそれの何分のいちかは日本もやってもいいんじゃない?と言うと、どうも人種とかより言葉も含めたカルチャーの違いを心配していました。カルチャーだったらうまく仕組みを作れば二世くらいになれば言葉も含めて融合してくるだろうと思うのですが、でも無宗教の日本にいっぺんにイスラム教の人たちが増えたらトラブルのネタは増えるだろうなとは思います。でも、イスラム教だから受け入れないなんて言う時代でもないので、難民受け入れに関しては、今後日本がどう国際化していくかも含めた宿題だと思います。
お礼
ありがとうございます たしかに日本の国際化というのは課題ですね