非ウイルス性肝癌は現在増加傾向にあります。原因は飲酒や肥満、糖尿病などが挙げられますが、原因を探っても今回は意味がありませんので割愛します。
原発巣の状態にもよりますが、基本的に肝臓がんのように血管が多い臓器の場合は再発の可能性は高いのです。
次に、他臓器転移、特に遠隔転移がある場合はステージ4となり治療は姑息的なものになります。抗がん剤の有効性も現在示されていません
その理由として、転移がある場合は、小さな転移が既に全身に及んでいると考えるべきであるからという事実があります。仮に今見えているガンを叩いても、次々に出てくるという形にならざるを得ないのです。そして、その全てを叩く量の抗がん剤を使用すると患者が死亡していまします。
ほかの方が分子標的薬の話をしていますが、これは保険適用です。しかし、遠隔転移している場合に有効性はありません
中性子線にしても、全身照射はできず一部の固形がんにしか使用できません。従って認識が間違えています。
自由診療では免疫療法というものもありますが、私自身免疫の専門ですがおすすめしません。現在の治療法は体力の落ちた患者さんから免疫細胞を採取するため、いくら増やしても能力の低い免疫細胞を戻すだけになってしまうのです。従って奏功率も低い状態になります。
相談者さんができることは
・奥様のストレスが少ない生活を続けること(わがままを聴けという話ではありません)
・あまり疲れさせないようにしつつ、生きがいは感じてもらうこと
・グリーンセラピーと呼ばれる森林浴などは免疫力を高める報告があり、再発の可能性を微減させるかもしれません
・好きなものを食べつつ、バランスを取ること
・規則正しい生活を心がけること
・定期的に検診を受けること
・毎日夫婦で笑顔でいる時間をつくること。これは学術的に効果が証明されており、夫婦で笑顔でいる時間が30分以上ある群は、そうでない群に比べ死亡率が低いことが明らかになっています
他臓器転移すると治療ができないのは事実ですが、悲観的に受け止めず、如何に素敵な時間をつくるかをお考えになってみてください
お礼
ご回答どうもありがとうございました。