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レコーディングとヘッドホン
初期のビートルズがレコーディングしている写真を見たことがあるのですがヘッドホンはしていませんでした。サージェント・ペパーズのときはヘッドホンをしていました。しかし、レットイットビーの時はしていなかったように思います。するのとしないので何か違いがあるのですか?素人なのでわかりやすく教えていただけると助かります。よろしくお願いします。
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はじめまして♪ 演奏に関しても、レコーディオングに関しても、当時はまだ無かった、いろいろな事を行なっています。 ビートルズがデビューする以前は、録音スタジオで演奏者が演奏し、エンジニアがマイクやミキサーを操作して、エンジニアサイドで音を確認するだけでした。 (今でも、このようなレコーディングは、一部の範囲で行なわれています。) 実際には、ピアノやドラム等、デカイ音の楽器音が大き過ぎて、同じ室内で近い位置ですとボーカルの自分の声が判りにくい、という難点が在ります、このため、多少音を遮った隅っこに「ピアノブース」「ドラムブース」などを設置する。という工夫を行ないます。 (録音エンジニア側としても、ボーカル用マイクにドラムやピアノの瞬間的大音量が入りすぎるのは、困るので、、、、) 通常は、演奏終了後に、録音した音を、録音スタジオ内のプレイバックモニター(スピーカー)で再生し、ミュージシャンが問題が無いと感じたら、録音終了、問題点が在れば、再度演奏しての録音を行なう。というのが一般的でした。 まだ、モノラル音源だった時代から、ステレオに変わった、変革期で、ビートルズは、以前からの「一発録り」だけではなく、録音再生に左右の2chが在るのだから、別々に利用しよう。という考えが出たようです(これが、世界初のマルチトラックレコーデングの原点?!とも言われます。) こうなると、先に録音した音を機器ながら演奏する必用が出て来たので、録音スタジオ内で大きな音をスピーカーから出す訳にもいかず、ヘッドホンを利用する。というアイディアが出て来たのでしょう。 今では、大編成のオーケストラなどでは、ヘッドホンを用いない旧来のスタイルが一般的ですが、小編成のボーカル録音に、他の楽器音がボーカルマイクに入らないように、また、演奏音とボーカルを独立した録音トラックにして、後から各種調整しながらミックスダウン、という、今のポップス界では常識化した手法も、ビートルズがいろんな事にチャレンジして見つけ出した手法が原点。と言われますよ。 なお、実際のレコーディングと、レコーディング風景を撮影したフィルム、これも「完全に同時」ではない。という、現代のPV政策手法も、すでに実現していたのです。 (ビートルズの、白黒映画、それも、かなり革新的です。)
お礼
ビートルズが音楽の技術の進歩に貢献していたことは知りませんでした!とても勉強になりました。ありがとうございました。