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即効性がある薬と、即効性がない薬
即効性がある薬と、即効性がない薬は何ですか? 私的には、即効性がある薬は風邪薬、即効性がない薬は精神薬だと思います。
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- jing0708
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もうお一方の回答が非常に良いと思いますが、やや薬学的に過ぎると思いますので補足します。 一般的に薬理効果の即時性は 【作用する部位が病態にどの程度のプロセスを経て作用するか】に着目します。 例えば、局所麻酔薬は痛みの神経伝達を行う Na チャネルをブロックします。つまり、プロセスとしては 1 つですから、当然即効性が高い医薬品です。もちろん、浸透などの問題がありますが、それも数分~数十分程度の誤差にしかなりえません。 逆に、抗生物質は一見すると菌に直接効くように思うかもしれませんが、実際は ・病原微生物の増殖を防ぐ ・病原微生物を直接殺す という2種類の医薬品に分類することができます。また、その作用も結局は菌が減って症状が落ち着くというものなので、プロセスとしては 菌を増えないようにする⇒菌の数が減っていく⇒症状が消失する という形になるので、効いたと患者さんが感じるまでに時間がかかります。 薬剤師さんは、都度に血中濃度で判断する癖を教育されているのでやむを得ぬと思いますが患者さんの思う即効性・遅効性とは薬理作用のプロセス数に依存することのほうが多いのです。 睡眠薬のように、血中濃度を見ればすぐに薬効が判断できるものもありますが、抗がん剤のように血中濃度は治療領域にあっても患者さんの実感としては副作用が現れるばかりで効いたと思えないという状態は非常に多くあります。医師にしても、目に見えて腫瘍の大きさが縮小することや血中マーカーが減少することに目が行きがちですが、実際患者さんが効果を感じるのは自分が目で見て差があると判断できる画像を見たときや、体調が改善したときなのです。そういう意味で、抗がん剤は血中濃度の上がりは極めて早いですが(多くが静注なので)、決して即効性があるとは言えない医薬品になります。 ところが、医学上は Tmax の早い医薬品は即効性があると判断してしまいます。実際、その時点で薬理作用は期待できるので。ただ、ここから患者さんが実感するまでのタイムラグを医療従事者は見逃してはならないという点は明記しておきます。 即効性のない薬に精神薬を挙げていますが、実は効く患者さんには半日で目に見えた効果が現れることもあるのです。逆に風邪薬は効かない人には効きません。 老婆心ながら申し上げますが、おそらく医療従事者ではない方の質問だとは思いますが、何かを判断する場合には上記のように何かしらの指標をもとにした定義を作ると良いと思いますよ。
- bakamr
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一般的には、 Tmax(最高血中濃度到達時間)が短いと、 速やかに効果が現れ易いです。 ただ、薬は、最大の効果を発揮されるように、 様々な工夫、加工がされますし、 体内への吸収率、たんぱくとの結合率など 様々ざまな要因に左右されますので、一概に これが即効性があるとか、ないとかは言えません。