長文になります。
あなたにできることは、彼が試験勉強に集中できるように環境と気持ちを整える協力をする事です。
その為にはあなたも相当な辛抱が必要です。
私の周りでも毎年数人受けてほとんど落ちています。
まず落ちて当然の試験だと思って下さい。
一級建築士試験は7月下旬の日曜日にまず一次試験となる5科目の学科試験があります。
この合格率は2割を下回ります。
つまり5人受けて1人合格するかどうか。
しかも2~3回目以上のベテラン受験者も多数います。
受験生内での最大の敵は日建学院と総合資格という二大資格学校に通う受験生です。
ここのカリキュラムとテキストは相当しっかりしており、ペース配分に余念がありません。
彼がどちらかに通っているならまだ安心ですが独学なら合格者となるべき学習進度ペースが掴めないと思います。
彼とのデートは遅くともゴールデンウィークまでで一度中止して下さい。(本当はGWも1日も遊ぶべきではありません)
メールや電話は構いません。
もし彼からデートを誘われても「私も辛いけど一次試験が終わるまでガマンする!」とあなたが宣言すると彼も一つ心理的負担が減り、覚悟も深まり集中できます。
私は日建学院でしたが「寝ない・遊ばない・仕事しない」に徹しました。
前年度の12月から遊びや飲み会など全て断りました。
仕事も本当は100点満点の仕事をしたくても60点ギリギリ合格程度の出来で終わらせて時短を図りました。
上司からは「資格なんて後から取ったらいいんだ。まずは仕事を覚えるのが優先だ。」と嫌味を言われ、昼休みに試験勉強すると「資格勉強は家でやれ!」と理不尽な説教を受けました。
平日の夜間授業は現場仕事でほとんど受けれないので、日曜日の午前授業に全力を尽くしました。
土曜日は毎週夜仕事から帰って24時から2時まで宿題をし、4時間寝て朝6時に起き8時まで宿題をしてから午前授業に行きました。
それだけ膨大な宿題をこなさないと教室に入れてもらえませんでした。
7月になるとラストスパートで週4日程度行くことになります。
皆、作業着やスーツのままで職場から直接駆けつけてテストを受けまくります。
8割取れないと帰らせてもらえないスパルタ教室だったので私はいつも終電帰りでした。
この頃は日建学院のスタッフ職員の方もハチマキをして睡眠不足のあまり皆さん目の下にクマができていました。
そのかいあってなんとか学科試験に一発合格できました。
合格を知った時は涙がボロボロこぼれました。
受験生皆がボーダーラインを目指して勉強しているのでそのレベルの人はほとんど落ちます。
毎年「あと1点で合格だったのに~悔しい~!」という人がいますが、ボーダーラインに集中しているので、1点違いで順位は何百位も変わります。
つまり5科目の合計でボーダーより10点以上は上を目指さないと何年受けても落ちます。
あれだけの無茶な勉強量は1人ではできていなかったし、もし彼女がいたら、そこまで一点集中できなかったと思います。
7月の試験が終わったら2人で打ち上げデートをして、8月末までは2人で思い切り遊んで下さい。
8月も準備・製図練習は必須ですが、デートする余裕はあります。
9月上旬に学科試験の結果発表があります。
10月2週目の日曜に二次試験となる製図試験がありますからまた1ヶ月間は「寝ない・遊ばない・仕事しない」モードに切り替えます。
デートもお預けです。
12月のクリスマスの1週間前くらいに二次試験合格発表となるので合格して入れば一緒に祝ってあげて下さい。
私は担当してくれた日建学院のオジさんと一緒にカフェでご馳走して祝って頂きました。
一発合格する人は頭が良い人や優秀な大学を出ている人とは限りません。
KO大でも落ちているし、型枠大工さんでも合格しています。
一番大事なのは「今年何があっても絶対に合格してみせる!」という本人の強い意志です。
暇な人よりも忙しい人の方が合格していますが、それは犠牲にしてきたものの大きさが違うのと処理スピードの要領が良くなるからでしょう。
意志が変われば行動が変わる。
行動が変われば結果が変わります。
散歩のついでに富士山の山頂まで登った人はいません。
最初から「登り切ってやる!」と強い意志を持って辛抱強く実行した人だけが山頂でご来光を見ることができます。
お互いの試練だと思って頑張って下さいね。
彼の成功と、あなたが一級建築士の妻になる将来を祈ります。