こんにちは。
「頚椎椎間板ヘルニア」にどうしてなってしまったかが気になります。
首の骨は「頚椎」または「頸椎」と漢字で書くのですが7個あります。
その7個の骨の間を連結して、首を曲げたり回したり、衝撃吸収材の役割をするのが「椎間板」です。
「椎間板」は軟骨状で中にはゼリー状のものがつまっています。
その椎間板の軟骨状の外殻が割れてしまって中身が飛び出て、手・腕・肩の神経を圧迫している状態が「椎間板ヘルニア」です。
残念ながら壊れてしまった「椎間板」はもとには戻りません。一生潰れたままになりますので、正しい意味での「頚椎椎間板ヘルニアの完全治癒」はありえないのですが、たまに耳にする「ヘルニアが治った」は、「痛みや痺れがおさまった」だけのことなのです。
「飛び出した中身」は体内に吸収されたり、免疫細胞と言うものが除去してくれるとされています。大きいとそのまま残って神経を圧迫し続ける場合もあります。この場合は手術で除去するしかありません。
質問者さんの患部は人体の持つ治癒能力の「炎症」という修理段階にあり、腫れたり熱を持ったり、体液がたまったりして敏感な状態から寛解期に移行しつつあるのではないのでしょうか。
「痛みの消失」は前述のとおり「ヘルニアの大きさ」や「安静の程度」などによりケースバイケースなのです。人により手が麻痺したり感覚がおかしくなったり症状も異なりますので、いつになったらと言えないのが正直なところです。
私の知る限りでは、痛みはいつの日か徐々に消えますが、軽い指の痺れや肩コリ感など質問文同様の症状は継続するケースが多いようです。
以下は注意事項となります。
首は「脊髄」の通過部位で、神経の密集部位です。
「頚椎椎間板ヘルニア」は悪化させると、脊髄までに影響して「寝たきり」にまで至る怖いケガです。誤った対処療法は重大な事故を招く恐れがありますので、ネット情報に頼らず、必ず係り付け医師に相談して下さい。
また治療中は重いものなどは盛ったり持ち上げたりしないで下さいね。
重いものを持つと「肩の筋肉(僧帽筋)」が隆起すると思いますが、その筋肉を辿ると、首を経て頭蓋骨に行きつきます。僧帽筋は首の骨をテントの軸のようにして肩を上方に引き上げる作用があるため、結果として患部に負荷をかけてしまうことになります。
どうかあせらず医師と相談の上、慎重に治療を続けて下さい。
ご参考までに。
お礼
ありがとうございました。