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【妊活について教えてください】35歳男性の妊活について相談
- 35歳男性が結婚後、妊活を考えているが潰瘍性大腸炎と診断されているため不安。
- 現在投薬治療中で効果があまり見られず、妊活をしても胎児に影響はないか心配。
- 35歳男性が妊活を考えているが潰瘍性大腸炎のため、現在の治療と妊活の両立についてアドバイスを求めている。
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まず、現在の治療を適切にすることから行うべきです。明らかに潰瘍性大腸炎のガイドラインによる治療から逸脱しています。 私自身消化器専門、かつ潰瘍性大腸炎の患者ですが現在相談者さんが行っている治療法は不適切です。今後1週ごとに漸減していくなら良いですし、それ以外に胃酸分泌抑制薬やアルファロールなどのカルシウムの吸収を助ける薬が出ているのであれば、さらに納得できますがプレドニン 20 mg はかなりの確率で不眠などの副作用が出やすく炎症のコントロールとしては不適切です。 ステロイド負荷療法を行う場合は 30 mg or 40 mg / day を1週間行い、次の週は 10 mg 減量し以後は1週間ずつ 5 mg 減らして行くのが厚生労働省及び潰瘍性大腸炎治療ガイドラインで定められている治療法です。理由は、ステロイドを漫然と投与すると治療効果が薄れ、最終的に手術せねばならなくなる確率が高いことが統計学的に明らかになっているからです。炎症性腸疾患の専門医を尋ねたほうが良いと思います。 ただし、その場合使用するのがアザニンあるいはイムランという免疫抑制剤(免疫調整剤と説明する人もいますが、一応腸管免疫を研究する人間として厳密にこちらの用語を使います)を用いざるを得なくなるケースが多いのですが、この場合精子奇形が起こります。 それに対してプレドニンは 20 mg までであれば精子奇形を起こしませんし、妊娠中の問題もありません。 潰瘍性大腸炎の状態(病型、炎症の強度、重症度)がわかりませんので何とも言えませんが、内服で治療していることを考えると恐らくは直腸限局型ではなく左側限局型あるいは全大腸型、炎症の強度は中程度以上で重症度も中程度以上だと思われます。 この場合、寛解と再発は繰り返す傾向に有るため生涯投与量に制限があるステロイドを安易に漫然と使うべきではないと私は思います。従って、妊娠後でも良いと思いますが現在の担当医とは別に専門医にセカンドオピニオンし、治療が適切であるかを判断してもらったほうが良いと思います