|x+3|=4xについては、次の2通りの考え方があります。
(1)4x≧0(x≧0)の場合と4x<0(x<0)の場合に分ける考え方
・4x≧0(x≧0)の場合
x+3>0であるから、
x+3=4x
-3x=-3
x=1(大前提であるx≧0を満たします。)
・4x<0(x<0)の場合
|x+3|≧0であるから、解はありません。
よって、x=1
(2)x+3≧0(x≧-3)の場合とx+3<0(x<-3)の場合に分ける考え方
・x+3≧0(x≧-3)の場合
x+3=4x
-3x=-3
x=1(大前提であるx≧-3を満たします。)
・x+3<0(x<-3)の場合
-(x+3)=4x
-x-3=4x
-5x=3
x=-3/5(大前提であるx<-3を満たしません。)
よって、x=1
なお、当然のことながら、(1)(2)の結果は一致します。
以上のことから、|x+3|=4xは、0以上と未満で場合分け(つまりは右辺に着目)をしても支障ありません。
|x|+|x-1|=x+4についても、右辺に着目をすると次のようになります。
(1)x+4≧0(x≧-4)の場合
・-4≦x<0のとき
-x-(x-1)=x+4
-2x+1=x+4
-3x=-3
x=1(大前提である-4≦x<0を満たしません。)
・0≦x<1のとき
x-(x-1)=x+4
-x=3
x=-3(大前提である0≦x<1を満たしません。)
・x≧1のとき
x+x-1=x+4
x=5(大前提であるx≧1を満たします。)
よって、x=5
(2)x+4<0(x<-4)の場合
-x-(x-1)=x+4
-x-x+1=x+4
-3x=3
x=-1(大前提であるx<-4を満たしません。)
よって、解はありません。
以上からx=5
結局、絶対値の中の式の符号で場合分けをすることになり、右辺に着目をしても意味をもちません。
お礼
ありがとうございます。 丁寧な説明ありがとうございます