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楽器消音疑問
わたしは20年来ピアノを習い続けていて、社会人になった今も個人の先生に師事しており生涯の趣味として楽しんでいます。ピアノというのはご存知の通り、電子ピアノであればヘッドホン使用で周囲に気兼ねなく、全くの無音で自分だけが演奏を24時間楽しめます。先日、フルートを習っているという友人女性が、賃貸で練習していたら苦情が来て、できなくなったと話していましたが、ピアノ同様に周囲へは無音状態にできるものがないそうでした。どうしてピアノ同様に無音にできないのでしょうか?
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- fx602p
- ベストアンサー率36% (89/242)
技術的には可能と思いますが需要が見込めないから採算が取れないと判断し作らないと思います。縦笛のようなMIDI楽器はあります。フルートはリードがないので息をある角度で吹かないと音が出ない。そういった機構を作り息の風量を音量に変換しキーを閉じるとスイッチが入り音程が変わるというようにしておけばよい。 ニューモプロというフルート練習ツールがあるのでもしかすると国外にそういったものがあるかもしれません。 電子リード ttp://ewi.akai-pro.jp/ewi5000/ ニューモプロ ttp://www.dolce.co.jp/accessory/dolce-pneumo-pro.html
- cwdecoder
- ベストアンサー率20% (200/997)
フルートの吹き口を、穴をつぶすなどして音の出ない形状に変更して、 そのかわりに、風の角度、風速を精密に測定できるセンサーを設置すれば可能だと思います。 そのセンサーからの情報をもとに、もし本物だったらと仮定した流体のシミュレーションを行い、カルマン渦など、どのような空気の渦ができるか、リアルタイムに解析し、 それをあたかも本物のフルートを吹いていると錯覚できるようにするのが技術の見せどころです。 国家予算並みの資金を使って、バーチャルリアリティーの技術に似た高度な技術を投入すれば可能かもしれません。
- John_Papa
- ベストアンサー率61% (1186/1936)
こんにちは。 フルートは、発音体と共鳴体がどちらも空気であり、分かれていないからです。発音体の音が直接楽器音になります。つまり発音の仕組みがサイレントに向いてない。 ピアノやドラムスなどの打楽器は、発音体の代わりにスイッチ(またはセンサー)を叩いて、電子音を鳴らす方法でサイレント楽器を実現しています。弦とか鉄片の発音体を叩くが共鳴体の響板は無い、いわゆるエレピ(エレクトリックピアノ)というのも過去にありましたね。 弦楽器の発音体は弦ですが、弦のみでは音量が小さく、それを胴(空洞)に共鳴させる事で音量・音色がその弦楽器のものになります。エレクトリックギターはアンプに繋がなければ十分に音が小さいです。これをヒントにバイオリン等も共鳴胴を取り去って、弦の音をピックアップで拾い、胴共鳴を真似た電子回路でサイレントバイオリンの音が作られます。したがって、発音体の音を消している訳ではありません。 金管楽器の場合発音体は唇です。共鳴体はホーン型のパイプです。ホーンの長さで共鳴しやすい音程が変わります。ホーン長さの切り替えができなかった初期のホルンでは、出口を手でふさぐ手段で唇に掛かる圧力を変えて計算上出ない音程を出していました。また、トランペットなどにはミュート(消音機)が開発され、音色や音量を変える効果として演奏パフォーマンスに利用されていました。サイレントブラスはこれを利用してホーンから出る音を更に小さくし、同時にパイプ内の音をマイクで拾って、消音機が無かった場合のような楽器音色に加工しています。 さて、木管楽器ですが、頭部の歌口だけで吹いても充分音がでます。管を繋ぐ出口を適当に塞げばそれだけで出る音程が変えられます。 これは金管楽器も同じですが金管楽器の場合音の出口は一か所しかないという違いがあります。 木管楽器では音を消して発音体だけの振動を捕らえることは困難です。とくにフルートは口から出る息をエッジに当てて発生した渦(渦の速さ=音程 を決定するのが音孔によって決まる管内の共鳴)がそのままダイレクトに楽音として聞こえるので不可能でしょう。発音と共鳴が一体なのです。共鳴管の役目は音を大きくするより音程を得る為にあるのです。そして発音は奏者の息遣いにも密接に拘わっているのです。 木管楽器系でそれらしくできたのは、20年前で古い製品のWX5とVL70-mの組み合わせ http://jp.yamaha.com/products/music-production/midi-controllers/wx5/?mode=model http://jp.yamaha.com/products/music-production/tone-generators/vl70-m/ 等があります。マウスピースの形が似ているサキソフォンの電子楽器版としてステージパフォーマンスに使われてもいたのですが、それらしい音は出ても、演奏性はリコーダー風・・・じゃあね。楽器の練習には役立たなかったようです。 サックスなら、消音バッグ http://blog.livedoor.jp/magnifique777/archives/42606535.html という方法も有るようですが、フルートではこの方法だと演奏に差し支えますね。 残念ながら楽器の構造上、演奏者事消音バックに入れる(=防音室)くらいしか良策はないようですよ。 https://www.youtube.com/watch?v=ddSAnQCmpmo
- kagakusuki
- ベストアンサー率51% (2610/5101)
オルガンやチェンバロの様な鍵盤楽器であれば、鍵盤にスイッチを仕込めば鍵盤が押されているかどうかを検知する事が出来ますから、スイッチがONになっている時に対応する音を電子的に合成してヘッドホンを鳴らすだけで音楽として聞こえる様にする事が出来ますので、無音で練習する事は簡単です。 同じ鍵盤楽器でも、鍵盤を叩く強さによって音の強弱が変わるピアノの場合では、スイッチの代わりに圧電センサーなどの様な叩いた力の強さも検知する事が出来るセンサーを用いて、叩いた力の強さに応じて音の強弱も変える必要があるため、オルガンやチェンバロと比べれば少し複雑にはなりますが、同様に無音で練習する事が出来る様にする事は比較的簡単です。 それに対し、フルートやラッパの様な吹奏楽器の場合は、口の当て方や息の吹き込み方によって音が変わってしまいますし、同じ種類の楽器であっても個々の楽器ごとに僅かに異なる微妙な形状の違いや、息を吹き込み続ける事によって変わる楽器の温度の違いによっても音が変わってしまいますから、暫くの間、息を吹き込み続ける事で楽器を温めてから、口の当て方や息の吹き込み方を微妙に変えながら実際に音を出してみるという事を何度か繰り返して、良い音が出るかどうかを探らねばならず、演奏中もちゃんと良い音を出し続ける事が出来る様に練習するためには、練習中も実際に音を出し続けなければならないのです。 同一の楽器であっても微妙な条件の違いによって音が変わってしまう以上、「正しい吹き方が出来ているかどうか」という事を、音を鳴らさずに検知する事は非常に困難な事であるため、無音で練習する事を可能にする様な道具は作られていないのだと思います。(スーパーコンピューターで空気の流れ等をシミュレーションすれば、もしかすると「正しい吹き方が出来ているかどうか」という事を検知する事も不可能ではないかも知れませんが、それでも音を再現する事をリアルタイムで行うのは難しいかも知れません)