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サッカーの勝敗に関する監督の責任について
ナデシコジャパンがオリンピックに出られないことになると監督の能力に対する疑問が出てきますが、それほど監督の力というのは勝敗を左右するものでしょうか。ほかの団体競技でも同じことが言えるでしょうか。
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野球の場合は監督が変わったところで先発投手のローテーションを大きく変えることもできませんし、やったところで大きな効果もないでしょうし、打線を組み替えることにも限界があります。つまり、監督の手腕で劇的に変わるということはあまりありません。 一方、サッカーはそれこそシステムから選手起用から戦術に至るまで劇的に変わるわけですから、監督交代によってチームが大きく変わるということは野球に比べれば遥かにあるということになりますね。ですからサッカーの場合は欧州でもちょっとチームが不振になるとコロコロ監督の首がすげ替えられます。 とはいえ、例えば去年の年末になでしこジャパンの監督の首を替えていたらリオオリンピックに出場できたのかといわれるとそれはどのみち難しかったのではないかなと思います。フランスワールドカップアジア予選の大詰めで日本代表は加茂監督が解任されて岡田監督になって第一期岡田ジャパンはジョホールバルの歓喜でワールドカップになんとか出場しましたが、本番では3戦全敗でしたからね。 団体スポーツの監督なんてその典型ですが、企業でもその組織のリーダーが変わると劇的に変わるってことはしばしば起こります。その典型が日産自動車ですね。実質的に倒産状態にあった日産自動車は、カルロス・ゴーン社長が乗り込んできてゴーン改革によって奇跡の復活をしました。しかしなでしこジャパンも日産自動車も、長期政権の弊害のほうが上回ってくるようにもなりましたね。これは組織というものが持つ逃れられないサイクルなのかもしれませんね。
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- IXTYS
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こんにちは。 勝負ごとの結果責任はやはり監督が取るべきものでしょう。 監督には二つの側面があります。 ひとつは才能発掘、育成の才能、もう一つは選手用兵、采配の妙。 この二つが相俟って始めて名将と言えます。 古来より『采配八分に兵の力二分』と謂われて来ました。 勝ち負けの八分は監督次第と言うことです。 発掘育成の才能と用兵采配の才能の両方を兼ね備えた名将ってなかなか生まれないものです。 プロ野球に中西太さんという方がおられました。 名選手で監督もされましたが、『自分は小心者で、とても采配を振る資格なんかない』と選手育成の方に転身され、幾多の名選手を育てられました。 なでしこを育てられた佐々木監督は選手の自立を育て、女子サッカーの黄金時代を築かれました。 選手たちが自発的にミーティングを持ち、積極的に発言して作戦立案にも参加して来ました。 これだけ自立心の高いサッカー選手は世界広しと言えど、なでしこだけ。 これだけ考えてプレーする選手を育てられた監督は少ないと思います。 このなでしこたちは将来素晴しい指導者になられると思います。 佐々木さんは去って行かれます。 どなたが次の監督になられるのかわかりませんが、彼ほどの度量の大きな指導者は滅多に生まれるものではありません。 特に女性が監督になられたら、とてもこれまでのように自分たちの色は出せず、監督の命令に服従というやり方になると危惧されます。 なでしこの選手たちは失って見て初めて彼の偉大さがわかるのではないでしょうか。
お礼
なるほど、そういう見方があるのですね。わたくしになかった見方でした。大変為になりました。これからのなでしこの変化に注目していきたいと思いました。
サッカーの監督は、企業に例えるとマネージャー、課長レベルです。 その課のモチベーションや業績は、課長が責任を取るのと同じで、サッカーにおいても監督の力は重要です。 もっと言うと、佐々木監督を続投させたJAF上層部の責任でもあると思います。 佐々木監督はあくまで現場のマネージャーですからね。
お礼
業績不振の責任をとらされるのが課長であるというのは、いかにも納得できます。戦争でも実戦の指揮官が敗戦の責任を取らされることはよくあることでしょうね。作戦を立てているのおは現地の参謀なのでしょうが、監督は参謀長ではないのかもしれないと思いました。
- fict923ikayoma
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チョット気の毒ですね。新しいチームがあんなに試合しているのに試合経験の無さを感じたことはありませんでした。まさに井の中の蛙といったところでしょうか、監督の責任を問うのは早すぎると思います。プロ野球の全日本の監督の方がもっと間抜けですよ、大詰めで満塁でノーコンの投手をリリーフに送るのですから。
お礼
いろいろな側面があるのでしょうね。アメリカとの戦争のとき、圧倒的に優勢だった日本海軍のゼロ戦がすぐに時代遅れになったことを連想します。エンジンが弱いのだから操縦技術しか頼るものがない。しかし敵が一撃離脱で攻撃してくると手も足も出なかった、本当にゼロ戦のようです。
- human21
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サッカーにおける監督の力は、絶大と言っても良いと思っています。 その理由ですが、サッカー選手を評価する時にFWは得点やアシストなど 数値である程度できますが、その他のポジションは監督次第と言えます。 監督が選手をどう思うかが全てであり、また、どういうシステム(BKを3人か、 4人かなど)で構成するかなど、監督の好みによって全て決まってしまいます。 他の団体競技ですが、その競技によって監督の影響力に差があると思われます。 例えば、野球の場合は選手の能力を数値で把握できるため、監督の能力は 主に采配で差が出るぐらいです。 また、バスケットボールやバレーボールなど、球技において数値で能力が 把握できる場合は、監督の能力の影響は少ないと考えられます。 監督の評価を考える時に最も難しいのは、良い結果を残した時です。 なでしこの場合で考えると、11年のWカップ優勝は監督の力と、 沢選手の力があったからと思われます。 その沢選手の力が衰えた(レギュラーから外している)と判断したのであれば、 その代わりとなる選手やシステムなどを考えるべきでした。 その点を怠ったために、予選敗退になったと考えています。 監督の真の実力は、結果だけでは測れないと思っています。 時の運も左右しているからです。
お礼
要するに単独の要因では決定できないほど複雑なものだということでしょうか。ただ監督の命令権あるいは決定責任が問われるので、監督の能力というようなものが実在するかのように見えるのかと思いました。
- whaihansei
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日本ではプロ野球が多くの人に親しまれて きましたが、勝ち負けは監督によることが 多いことは多くの人の知るところです。 名監督と言われる人達がいますね。 川上監督、野村監督、森監督など。 川上監督は「ドジャース野球」を日本化し 日本一9連覇をなしとげました。 守りの野球です。守ることは練習と知恵 工夫で可能です。 しかし攻撃は「確率」であるためコント ロールが十分ではありません。 このため1、2番が出塁し、3、4番で 得点する作戦を取りました。 これは王、長嶋がいたから立てられた作戦 です。 そして3、4番を本塁に帰すため5番打者を 他球団からスカウトしました。 こういうことは高校野球を見れば明確で ゲームを進める指導者、すなわち監督の 采配が勝ち負けを大きく左右します。 もちろん有能な選手がいる方が勝負すやすい ですが、所詮は「確率」です。 ここが采配の妙、監督の腕になります。 サッカーも基本的には同じです。 相手監督の手を読む。 そして戦う。 状況により二の矢、三の矢を放つ。 世界最強の「盾」を造る。 その上で世界最強の「鋒」を用意する。 これも監督が「軸」になり進められるもの だと思います。 メッシやロナウドなどスーパーな攻撃者が いますが、これとて監督が彼らを優先する 作戦により生きるものです。
お礼
選手を手足のように使うということでしょうか。選手が監督の意のままに動けるということも重要ですね。監督が予測できない個々の場面では手足に意思があることもいみがあるのかもしれませんが。興味深いお話でした。
お礼
当然と言えば当然でしょうが、かなり状況次第というか個人の力の及ばない要素が多くあるのでしょうね。大変為になるお話でした。