【瑞典】徴兵制復活 【志願制では質が維持できない】
スウェーデン(瑞典)が徴兵制を復活させるようです。
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■ 徴兵制、復活へ=スウェーデン
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016100200016&g=int
・2018年からスウェーデンが徴兵制を復活させる。
・より安定し、頑強で、機能的な補強を目指す。
・志願制では質も量も維持できないことが分かった。
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男女平等の国らしく、男女の別ない徴兵制のようです。
スウェーデンは2010年に徴兵制を廃止し志願制に切り替えましたが、軍の質・量を維持できず、徴兵制によって質・量とも高めようという施策。
日本でも「徴兵制を!」という話がありましたが、現代兵器を扱うのは徴兵ではだめだ、との妄想垂れ流すネトウヨたちが口から泡吹いて猛反対してました。ビビッたんでしょうかね。
確かに現代兵器の扱いに習熟するには徴兵制で集めた短期任期の兵では物足りませんが、これは自衛隊のような志願制を廃止して徴兵制に全面切り替えするという話ではなく、プロ将兵としての自衛隊をそのままに、不足する部分を徴兵制で賄うという、そういう一般的な軍構成のわけでしたが。
対中国戦、中東・アフリカでの近代戦遂行の際にも、単純工作部隊・単純兵站部隊・単純警備部隊・単純整備要員に始まって、戦闘要員にしても単なるマシンガン歩兵部隊程度が必要な局面が多々あり、それら単純作戦をプロ自衛官に任せる余裕は本来ならば有りません。
主に一般地上要員として、徴兵制により招集した人材が必要になります。
どんなもんでしょうか。(← 質問その2)
自動車整備工やトラック運転手、船員、看護婦、水商売経験者など、特定の職業に定めて招集するという手法もありますし、むしろ本筋ではそれら専門職従事者の招集が志願制に比して重要でしょう。
ここで間違ってはならないのは、徴兵制とは公平に全ての対象者を招集するのではなく、国軍の必要に応じて望ましい人材を選択的に招集するというのが本筋です。第2次大戦時のように将兵が不足した総力戦時には全員招集もあり得ましたが、今のような平時や一般的戦時においては選択的徴兵の実施が普通です。
ちなみに、なんでスウェーデンの志願制はダメだったんですかね。(← おまけ質問)