原因があるにもなんにも。
時季が違うんですよ。
ほうれん草の季節はおわりました。
同じような葉物であれば小松菜ですけど、これもそろそろ終わりです。
アクは強いけどツルムラサキなんかが今の時季のものでしょう。
同じように、インゲンというものも、7月ごろに一番の盛りの時季でしたが今やもうないといっていいでしょう。
年中あるものだと思うのがおかしいんで、その季節にはその季節の旬というものがあるのです。
北関東なら、畑や田圃を見ることができるはずです。
そうしたら何をどう育てていて、何が盛りで何がおしまいかは容易に判断できます。
仮に季節でもないモノを欲しがるのであれば、それは自然にさからって育成するものですから、高価になるのは当たり前です。
落語に「千両みかん」というのがあるのをご存じないですか。
冬に買おうとしたら3文もだせば両手にいっぱい買えたものを、真夏に若旦那がほしがった。
みかんが手に入らないと思ったら体力も気力も衰え、死んだ方がいいという。
それを番頭がよろしゅうございますと買いにいった。そしたら千両だったという話です。
最初は、若旦那が死にそうだからみかんが手にはいるなら拝みます、と言ったのでみかん問屋は、じゃお代はいらないからお持ちなさいと言ったのです。
番頭は商人だから「値段だけは払わせてもらいます。うちはそこそこの家だ」と威張った。
みかん問屋は「それなら千両いただきます」と反応したのです。
法外な、と番頭が言ったら問屋曰く
・人の命を助けるという話だからお代は要らないと申し上げた
・だけどあなたはそれを逆手にとって商売をせいとおっしゃった
・うちもあの店にみかんはないと言われるのが癪だからいろいろな手をつくして大事に夏まで保存した。その費用はたいがいの金額ではない
・商売せいとおっしゃるならもとはとらしてもらいたい。千両が高いと思うならやめなさい
その理屈を店に戻って主人にもうしあげたところ、主人いわく、それは当然だ。千両は安いから払いなさい、と。
まあ落語の解説ではないからこのへんでよしますけど、季節外れのものを欲しいというならそういうことだということです。
主婦ともあろうものが、季節とか旬に疎いのは困りますよ。
お礼
なるほど、、 そうしてみます。 ありがとうございました。