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テレマンのカノン風ソナタの異なる楽器版の有無?

テレマンの二つの楽器のためのカノン風ソナタは フルート2本・二つのチェロ・二つのバイオリン・二つのリコーダー版 は出版されています。 フルートとチェロやバイオリンとフルートなどの異なる楽器の組み合わせは 出版されているかどうかお教え下さい。 異なる楽器でこの曲があまり演奏されない理由もお教え下さい。

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回答No.2

お礼コメント有難うございました。 >フルート版はト長調でチェロ版はニ長調で出版されています。各楽器のもっとも輝く音域が選ばれているとムラマツは言っていました。 なるほど、そうでしたか。そういうケースはあると思いますね。テレマンが想定したバス・ヴィオールとチェロでは鳴り方が違いますので、移調は必要でしょう。 >9月中にユーチューブにアップしたいと思っています。 期待しております。二つの楽器がオクターブ違っても、曲としては成り立ちます。先ほど、題名を英語に書き換えてYoutubeに検索をかけましたら、かなり例外的な組み合わせとして、フルートとコントラバスの演奏が出てきました。2オクターブ離れていますので、原曲の趣からは少し遠くなりますが、曲としては成り立っていますし、面白いですね。御参考までに。 https://www.youtube.com/watch?v=qdLV51e2rgk

kwm1933060
質問者

お礼

遅くなりましたが アップしたのでお知らせ申し上げます。 https://www.youtube.com/watch?v=XLXuZML72LI 二つの旋律が独立して聞こえるという効果があることが分かりました。 アマチュア故音程のよくない点や フレージングの不安定な点が残念ですが「世界初」 かもしれないと喜んでいます。 ご助言を多々有難うございました。

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回答No.1

同じ曲に関する質問が記憶にあったので調べてみましたら、前回も私が解答していました。 まず楽譜についてですが、ほかにヴィオラ二重奏、コントラバス二重奏、トロンボーン二重奏の組み合わせのものはありますが、異なる楽器の組み合わせの楽譜はありませんでした。そして、これには理由があると思います。 そもそもテレマン自身の作品が、ヴァイオリン、フルート、バス・ヴィオールなどの二重奏で演奏してもよいことになっていますが、楽譜は一種類だけです。画像に出しましたが、1738年出版の初版の楽譜は、ヴァイオリン二重奏、フルート二重奏、バス・ヴィオール二重奏に共通の楽譜です。これには、強弱記号やアーティキュレーション記号(スラーやスタッカートなど)があまり書きこまれていません。強弱やアーティキュレーションには、当時の演奏習慣である程度決まった法則があったので書いてないのです。ですから、ヴァイオリン用、フルート用などの楽譜を作り分ける必要もありませんでした。 現代になって新しく出ている楽譜は、それぞれの楽器に合わせてアーティキュレーション記号を補ったものです。したがって、「編曲」と言うほどのものではありません。ヴァイオリン版とフルート版の冒頭を御覧いただければわかると思いますが、ヴァイオリン版の方にボーイング記号や指使いが記入されている点を除くと、全く同じです。楽器によっては(トロンボーンなど)、演奏しやすい調に移調してある楽譜もあると思いますが、音の高さが違うだけで、旋律には変更がないはずです。もしヴァイオリンとフルートで演奏したい場合は、ヴァイオリン用の楽譜をそのまま使っても差支えがありません。つまり、ヴァイオリン用と表示されていても、音域が同じ楽器なら転用が可能です。出版社としても、わざわざ楽器ごとの楽譜を制作するのは、商業的にも意味がありません。前回の御質問の際、フルートとオーボエのCDは御紹介しましたが、Youtubeを検索すると、いろいろな楽器の組み合わせでやっている人たちがいます。こういう場合でも、特にそれぞれの楽器用の楽譜がなくても融通はつきます。 ヴァイオリンとリコーダー https://www.youtube.com/watch?v=BSzwXGdD2IM オーボエとヴァイオリン https://www.youtube.com/watch?v=EAogKmEC8Ro ヴァイオリンとヴィオラ https://www.youtube.com/watch?v=-dKZYW4q5ck マンドリンとサクソフォン https://www.youtube.com/watch?v=dGuEST81jmU ただ、ヴァイオリンとチェロ、フルートとチェロのような組み合わせになると少し事情が違ってきます。この場合は、片方のパートだけをオクターブ下げることになります。楽譜に関しては、ヴァイオリン二重奏の楽譜を使って片方をオクターブ下げて演奏すれば問題ありません。あるいは、ヴァイオリン用、もしくはフルート用の楽譜とチェロ用の楽譜を混ぜて使うということも、調が同じであれば可能ではあります。しかし、作曲の技法の観点からいうと、片方のパートだけをオクターブ下げる場合、問題が二つあります。 まず、この曲はカノンという技法で書かれています。全く同じ旋律をずらして演奏するわけですが、その際、二つの楽器が同じ音域で重っているため、音の高さの上下が互いに入れ替わり、絡み合うような効果になっています。片方をオクターブ下げると、二つの楽器の音が離れてしまうので、この効果は失われます。 もう一つの問題ですが、片方のパートだけをオクターブ下げると、二つの楽器の和音の音程が、当時の作曲技法からいうと必ずしも良好とされない音程になる箇所があります。現代人の耳にはあまり感じ取れないと思いますので、オクターブ違う楽器の組み合わせで演奏する人もいるかとは思いますが、厳密には避けるべきことなので、楽譜やCD録音にはあまり採用されないと思います。 以上の理由から、異なる音域の楽器の組み合わせの演奏が少ないのだと思います。 また、カノンの技法をはっきり聞きとりやすくするためなら、たとえ同じ音域でも楽器の種類を変えた方がよいような気もしますが、この曲の場合は、カノンで書かれていながらそれを前面に出さず、普通の二重奏のように響かせるのが目的のように感じます。たとえ同じ音域でも、同じ楽器をそろえることが多いのは、そのためではないかと考えます。 少し専門的な話になりましたが、御参考になれば幸いです。

kwm1933060
質問者

お礼

綿密丁寧なるご回答を有り難うございました。 フルート版はト長調でチェロ版はニ長調で出版されています。各楽器のもっとも 輝く音域が選ばれているとムラマツは言っていました。 傘寿を過ぎたアマチュアのチェロとフルートが世界初の演奏に挑戦すべく 練習中です。チェロ楽譜をニ長調に書き直しました。ェロはかなり高音域になり ますが合奏すると意外な効果があるようです。 シューベルトの家庭音楽会の如くアマチュアの自由の特権で演奏して 9月中にユーチューブにアップしたいと思っています。 ご助言の如く「カノンの技法をはっきり聞きとりやすくする」ことを 意識して練習したいです。 シニアのアマチュアの稚なさ・意気軒昂と思ってご寛容下さい。 有り難うございました。

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