日本は 経営者三流、労働者一流 の国。
日本のように低賃金(高所得者も含む)で細かい仕事をしっかりこなしてくれる国は世界中探してもどこにもありません。
これは高所得層から低所得層まですべてです。アメリカで同じ人材を確保しようとしたら日本の3倍の給与支払いが必要になるのが通常。
アメリカで経営を学び、日本で企業経営を行う、中国人企業化がインタビューで言っていました、「日本での経営は本当にラクだ。海外なら普通ストが起こるようなことをしても、日本では誰一人辞めない」と。
そんな国が日本。 ポール・クルーグマンはそんな日本を観て「均質でストイックな国」と定義しています。
日本の社会では自己責任論が社会の隅々にまで行き渡り大きな力を持っています。そしてその自己責任回避の軽減手段が「みんなで何かをする」という行動であり、異常に会議が多かったり、細かな報告義務が無意味に強いられていたり、人と違うことをしない(違うことをする人を排除する)といった行為で、どこかの組織に属して組織に従うことが重要視される社会となっています。そのため、日本はセイフティネットが穴だらけで、いったん組織から外れると自己責任論で徹底的に追い込まれる人が多いのです。村社会と揶揄されたりすることもありますね。
ブラック企業は昔から数多かったですが、高度経済成長期には仕事が有り余る社会であったので目立ちにくく社会問題化しにくく社会問題化する必要性が低かったということがまずあるでしょう。またその後のバブル崩壊からのデフレ不況社会からは、政治が経営者優遇政策を徹底したことで、政治的に経営者の論理で改革が進められブラック企業的経営が社会に広まったという事態ですね。「悪貨は良貨を駆逐する」という状態。
そして昨今ようやくその問題を政治家も共有するように至り、一部で対策も始まったという状況でありABCマートはその氷山の一角であり、たまたまスピード違反で捕まった人といったところでしょう。
お礼
ありがとうございます。 例えが具体的でよく理解できました。