もともとは、働きながらも夜間には技能や資格・学歴などを身に付けて、それで給料が上がって家族に豊かな生活をさせられるようにしよう、という努力のことを「自己啓発」と言っていたのですが、
そこそこ高卒が当たり前・大学もなんとか入れたし、でも、正社員で採用されなかったんだよね、とかいう若者が増えてきた「バブル以降」では、精神論、ときには新興宗教的な自分の現状を見つめ直すセミナーのような、メンタル・倫理とかに打開策を見出したがる行為を「自己啓発」といいだしてるので、
最近の「自己啓発セミナー」というと、新興宗教の勧誘なんだろうか、起業家をめざす人間からセミナー料を巻き上げる詐欺セミナーじゃないだろうか、という胡散臭いものになり、それを受講しようとして「成功者」を真似ようとする「意識高い系」が生まれました。
とともに、胡散臭くない「意識高い系」まで区別がつかなくなったネット住民などに「意識高い系って・・・」と嘲笑される人まで出て、宗教にハマるのを防ぐためでなくモチベーションを下げるだけの愚かな行為で、悦に入るネット住民が「情報強者」「情報弱者」というレッテルを貼りはじめます。
でも、そんなレッテルを貼ってる本人じたいが「意識高い系の情報強者でいたい」という矛盾をはらんでいることに気付かず生きている、という「意識高い系への憧れをもつ」「自己分析すらできない」「同意見の匿名の誰かとしかつるめない人生」に埋もれているのが、現代日本の暗部なのです。
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