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携帯の通話音声について
なぜ、携帯の通話音声は同じ携帯会社同士の場合のみ音質がいいのでしょうか? そのほかにもNTTの固定・ひかり電話あても同様で音質がいいのでしょう。 たとえば、ドコモからドコモへの通話や固定電話あてなら音質は良いが、auやソフトバンクあてになると、なぜドコモ同士の通話よりも音質が劣化するのでしょうか。 他社auやソフトバンクも同じかと思いますが、ドコモを例にあげてみました。 よろしくお願いします。
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まず、通話の技術自体は方式が原則決まっているのですよ。そこを間違えると大変な誤解に繋がりますので、ご注意ください。 基本的に言えば、USB1.0のハードウェアでUSB3.0のデータ転送速度が発揮できるかというのと考え方は同じです。 音声通話の音質というのは、ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)によって基本が定義づけられています。 基本的に固定音声通話に使われている技術はG.711と呼ばれる勧告書に基づいており、通話の台基本はここにあります。それを拡張するかしないかによって音質が変わるのです。 一般的なクリア音声通話はG.722.1と呼ばれる上位の規格に対応しています。 上記を前提に主に移動体通信網で使われる音声符号化技術が、 G.722.2となります。これは、AMR-WB(Adaptive Multi-Rate Wideband)とも呼ばれ、VoLTEなどに使われるのがこれになるはずです。 これらは、USBなどのインターフェースで言えば、パソコン本体、ハブ、ケーブルなどがUSB3.0に対応していなければ、その速度が出ないのと同じように、設備がすべて最上位に準拠する環境でなければ、その高音質の恩恵は受けられないのです。 そのため、たとえばKDDI(Au)とNTTとを結ぶ回線がAMR-WBに対応していなければ、電話会社間の通話は高音質化できません。 また、回線上対応していたとしても、固定電話であれば各家庭に繋がる交換機や電話機がそれに対応していなければ音は良くなりません。携帯電話であっても、携帯基地局の交換能力と携帯電話の性能が十分になければ、音はG.711に準ずる最小限の音質に抑えられることになります。これは、劣化というよりは、ハードに合わせた最適化(ダウンサンプリング)の手法にすぎません。いくらステレオの音楽を再生しても、スピーカーがモノラルなら、音はモノラルになるのと同じです。 互換性(必ず通話が成立する)を重視すると最もボトルネックとなる(古い)部分に性質を合わせ、必ず通話を成立させる仕組みがあるわけです。 尚、これらの最新規格は過去の規格とすべて互換性が得られるように策定されています。 利用者自身がそれを意識的に切り替える必要はないため、仕組みを知らない人が多いですけど。 最近の技術はあまり得意ではないので、この程度の回答になりますけど・・・VoLTEだからとか、そういう小手先の話ではなく、機材がどこまで最新化されているかによるのです。 そして、機材の最適化はご家庭の電話機などまで含まれます。そのため、100%な品質を達成するには、電話機などの機材も最新化し続けないといけません。 まあ、たいていの人は、よほど聞き取りにくい場所(騒がしい場所など)でなければ、音が良いときに感動はしても、必須とまでは思わないでしょう。
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- bardfish
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ケータイWatchか週アスPlusなどのVoLTEに関する記事でその辺の説明が含まれていた記事がありました。 携帯キャリア内の回線(基地局間などね)は独自の規格とか運用で動いているので同一キャリア間同士の音声通話品質は素晴らしいものであるが、キャリア間の通話になると、相手キャリアの規格や運用に合わせて変換しなくてはつなぐことすら出来ない。 変換という言葉は不適切かもしれませんが、キャリア間接続ではそういう一手間も二手間もあるということで、その手間となる処理で劣化が発生するということです。 すべてのケースや地域でそうなるというわけではないらしい。地域や回線の混雑状況によっても変わる可能性があります。 ようは全ての基地局が一様に同じ設備やソフトウェアを使用しているわけではない、というのと、人口密集地域と過疎地域とでは利用者数に合わせて見合った処理能力の設備にしているかもしれないということ。
お礼
大変勉強になりました。 詳しい解説ありがとうございます。 こちらをベストアンサーとさせていただきます。 ありがとうございました。