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日本人の色白と白人の肌質の違い
- 日本人の色白と白人の肌質には何が違うのでしょうか?
- 日本人は黄色人種と言われていますが、色白の人が結構いる様に思います。
- 色白の人はそばかすやしみができやすい特徴がありますが、肌質の違いや遺伝の作用も関係しているのか疑問に思います。
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肌の色は日常的に浴びる紫外線量に大きく関係していて、赤道付近などでは強い紫外線から防御するために先天的にメラニンが多いネグロイド(黒人種)が多く、市紫外線を浴びる量が少ないためメラニンも少なく、またメラニン生成が不得意なコーカソイド(白人種)があり、いわゆるモンゴロイド(黄色人種)はその中間にあたります。モンゴロイドと一口に言っても遺伝的に南方系と北方系に分かれるようで、南方系の方が先天的にメラニンも多く、北方系の方が先天的にメラニンが少ないです。 さらに、特にモンゴロイドで顕著なのですが、成長環境などにより後天的にメラニン生成が得意になる(つまりは肌が黒くなりやすい)タイプと、それほど紫外線を浴びることがない環境であったためメラニン生成が不得意な色白のタイプ(日に焼けると赤くなってしまう)と、遺伝以外の部分も影響があります。 日本人は、そういった意味では白人種よりも、平均的にはメラニン生成が得意なので、紫外線を浴びても皮膚癌になりにくいのでしょう。 また、肌質という意味では、日本は平均的に湿潤な気候なので、肌の乾燥がそれほど激しくありません。しかし白人種の場合、ヨーロッパ、ロシア、アメリカなど特に内陸部は乾燥しやすい気候となります。ですので環境的に肌の湿度が奪われやすく、よって紫外線による肌へのダメージも日本より大きい(端的に言うと、白人種の方が肌の老化が早い)のでしょう。 ただ、湿潤な気候に慣れた日本人にしてみれば、ヨーロッパなどの乾燥は異常に感じられ、肌の乾燥が白人種よりも気になるかもしれません。 ちなみに、よく「秋田美人」などと言われますが、九州地方と東北地方とを比べたら、やはり東北地方の方が色白の人が多いと思いますし、特に秋田県は年間日照数がかなり少ない地域なので、成長過程で紫外線をあまり浴びないことが多いです。「秋田美人」は日本の平均よりも「色白な人が多い」から生まれた言葉なのかもしれません。 まあ、あくまでも平均値の話で、九州でも色白の人はいると思いますし、都道府県単位で比較せずに、海に近い沿岸部と内陸部であれば沿岸部の人の方が肌の色が濃い人の割合が高いと思いますし、また今度は平地と山間部などの標高の高低で比較すると、紫外線量がより多い高地の方が日にも焼けやすいため耐性が強い、ということにもなります。 肌の色そのものは、遺伝的な影響が強いですが、紫外線への耐性や肌の質は、遺伝以外に環境的なものにも左右されると思います。 紫外線を浴びると皮膚癌になると恐れられていると思いますが、皮膚癌は多くが高齢者になってから罹患するのであり、成長過程での紫外線量だけが原因ではないと思いますし、各人種により多少、罹患率に差異はあっても、死亡原因として大きな比率を占めているわけではありません。特にアメリカなどでは肥満などを起因とした「生活習慣」病が死因としてトップですし、皮膚癌のような「生活環境」により罹患する病気は、人種の差異や環境のみを原因として断定するのは難しいと思います。
お礼
詳しい説明ありがとうございます。 遺伝的なものと環境的なもので同じモンゴロイドでもいろいろと変わってくるんですね。 勉強になりました。ありがとうございました。