後藤さん + パイロット と
女受刑者の交換ならありと思います。
女受刑者が開放されると
またテロを起こす可能性があり大変危険ですが
もともとヨルダンではパイロットと交換する策も
議論されていますし
それくらい自国民のパイロットを
開放したいのだと思います。
もちろん
ISISがこの条件を飲むかですが
そこは交渉力次第でしょう。
ある程度のお金を付け足してもいいと思います。
後藤さんはこのままでは
確実に命を落とす危険性があります。
そのことと
交渉に応じたらまた危険性が高まる
という未知の可能性を
同じ次元で比較するのはおかしいと思います。
また交渉事とは
相手の条件を受け入れる・
受け入れないといった単純ものではありません。
相手の出した条件から
相手は何を求めているのかを察知し
上手く折り合いをつける、誘導するものです。
少なくとも今回
ISISは相当、受刑者を開放してほしいという
本心を露わにしました。
それをどう利用するか
そのさきにある相手の根本欲求を
どう利用するか、にかかっています。
テロリストとは一切交渉しない、という姿勢は
建前として非常に重要なものです。
だからといって馬鹿正直に
水面下であゆらゆる交渉を否定するのは
あまりに交渉ベタとしか思えません。
例え同じことをしても
テロに屈した、というのと
交渉力で開放を勝ち取った、というのでは
全く印象が違います。
どちらに印象づけられるか
それ自体が交渉力でもあります。
一切取引をしない→後藤さんが…
は最悪のラインです。
小学生でもできます。
放っておけばそうなるのですから。
その最悪のライン以上で
何が出来るかを考えるのが今ですから
思考停止になるのではなく、
知恵を絞らなければなりません。
どこかに
後藤さんを開放しつつも
テロに屈しないという印象を与える
という道はあるはずだ
という前提で考えを進める必要があります。
