真夜中,神社に足を運び,釘を使い…
「物価を上昇させれば,賃金も上昇する」
このような経済政策は,人々の経済活動が複雑化している現代社会において,はたして,効果を見込むことのできる経済政策になるのでしょうか?
参考までに:
ひと昔まえ,ある国の大統領が,その国の大統領をつとめた人物の経済政策を,「まるでブードゥーもどきだ!」として,批判しました。(法人税に代表される,諸税の)税率を下げれば,国の経済が潤うという考え方を,その国の大統領をつとめていた人は,信じて疑わなかったのです。そして,その国では,まもなく国家予算の大赤字が問題となり,問題の解決にあたっては,複数の政権の取りくみを経て,数年を要しました。
「(法人税に代表される,諸税の)税率を下げれば,国家の経済は潤うはずだ」
このような考え方は,いまの日本の首相が主張している,
「物価を上昇させれば,賃金も上昇する」
に似たようなものであると,おもうときがあります。
それは,まるで,ワラ人形を手にして,真夜中に神社に足を運び,「呪いの儀式」をやれば,確実に,呪った相手を死においやることが出来るという,「迷信のようなもの」を真に受けているようでもあります。