肝心の年齢が抜けているので、借入可能金額が計算出来ません。これからの生涯収入はある程度決まっており、その一部しかローン返済に充てられないからです(20~25%程度までが目安で、年収により大きく変わる)。なので、若ければ多く借りられますが、定年が近付くにしたがって減っていくということです。
また、闇雲に35年ローンというのも無理があり、少なくとも定年までのローンが前提です。それでも10年程度は繰上返済で短縮し、完済後は老後資金の貯蓄に充てないと困ったことになります。年金だけでは生活出来ないでしょうから、その差額の平均寿命までの年数分は定年までに死守する必要があります(数千万円?)
それでも試算だけはしてみましょう。
まだ25才未満だとして、1200万円を全期間固定金利2%の35年ローンで組むと月39,751円の返済になります。年収からすると返済率20%ですので、ギリギリといったところでしょうか。年齢がこれより上だと無理なローンとなる可能性が高く、年収条件で足切りにあう可能性もあります(最低300万円とか400万円とか)。
あと、勤続年数も最低3年という金融機関も多いです。また、中古の場合は担保価値不足も考えられ、足りない分は頭金で補わないといけません。現在の貯蓄200万円では諸費用(物件価格の5~10%程度の現金)を払って、引っ越し費用や家具家電、カーテン等諸々に掛かる費用で足りないかもしれません。
それに加え固定資産税(年10万円前後)や修繕費用(10~20年毎に100万円単位)も必要です。返済額だけで考えるのではなく、これらも含めて返済額と捉えましょう。今の家賃と比べて数万円少なくというのは、このためです。
築年数によっては将来建て替えの必要かもしれませんので(この場合は今新築を買うより総合的に高くつく)、金額的に買えないからといってあまりに古い物件では意味がありません。家は買ってしまえば永久に住めるわけではなく、あくまで消耗品だと思ってください。完済時や定年時、平均寿命程度の築年数も計算し、少なくとも持つ必要があるということです(一生に一度しか買えず、終の棲家にするなら)。
買ってしまえば古くなる一方ですが、賃貸なら比較的簡単に新築や築浅物件に引っ越すことが可能です。賃貸だから損だということはなく、購入の方が広さや設備面からは高くなるのが普通です。完済するまでは資産ではなく足枷とも言えるでしょうか。
それでも買うというなら、ローン残高>家の価値にならないだけの頭金(出来れば半額程度)といざという時の貯蓄が貯まってからにしましょう(目的のある貯蓄とは別に)。後者は生活費の3ヶ月から半年分は欲しく、これがないと減給や失職、不意の大きな出費に対応出来ずに生活が破綻する可能性があります。人生を左右する借金をするのですから、この程度のリスクヘッジは必要かと思います。
ということで、総合的に考えても時期尚早ですね。
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