これは柱サボテンの一種で、ケレウス属の「鬼面角(きめんかく)だと
思います。アルゼンチン、ブラジル、ペルー等が自生地で、自生して
いる地域では10m以上の高さにまで生長する大型のサボテンです。
サボテンだから刺が長いとか鋭いと思うのは間違いです。刺が短い
物から毛に覆われた種類まで豊富にあります。
刺って何なのか分かりますか。刺って元々は葉っぱなんです。暑い所
で葉が茂っていると葉からの水分の蒸散が激しくなりますよね。そうす
ると体内の水分は直ぐに無くなりますので、サボテンは枯れてしまう事
になります。それを防ぐためにサボテンの葉は刺のように退化してしま
ったわけです。それでも刺は葉っぱですから、刺を抜いてしまうと枯れ
てしまいます。
庭木でも葉の大きさは違いますよね。これを同じだと考えましょう。
元々の葉が大きかった物は退化しても刺の長さは長くなります。逆に
葉が小さい物が退化したら、当然ですが刺の長さも小さくなります。
例えが悪いので分かりにくいかも知れませんが、元々の葉の大きさが
関係しているのだと考えて下さい。刺は葉が退化した姿です。
栽培の事を書きますが、余り難しく書くと分からないと思うので要点だけ
を纏めて書かせて頂きます。
まず置き場所は春から秋までは屋外の光線が十分に当る場所に置きま
す。現在のような室内の暗い場所では育ちません。その内に表面の色
が悪くなり腐敗して枯れてしまうでしょう。またヒョロヒョロになって倒れる
のは避けられなくなります。
冬場は5℃以上で越冬します。5℃以下になる前に室内に居れます。
室内のガラス越しで光線が当たるようにし、就寝時から朝方に室内温度
が5℃以下になる時は簡易ビニール温室で覆います。
植替えは5~9月の間の中で、猛暑時の8月と梅雨時期を除いて時期に
行います。鉢は必ず鉢底穴が開いている物を選び、土は市販されている
サボテンと多肉植物の土を購入したまま何も混ぜないで使用します。
古い土は全て落とし、根を半分程度だけ切ってから植替えをします。
水遣りは春から秋までは土が完全に乾いてから、更に4日から1週間位
開けた後に与えます。与える時は鉢底穴から十分に水が流れ出るまで
与えます。コップ半分とか自分で決めた日に水を与えるのは駄目です。
肥料は植替えする時に緩効性化成肥料(マグアンプK等)を少量だけ土
に混ぜます。柱サボテンの場合は2年毎に植替えをします。そのために
肥料は2年程度持続するタイプを使う事が大切です。
簡単に書きましたが、不明な点があれば「回答済み」にせずに補足回答
で質問して下さい。分かる範囲で答えます。
お礼
詳しく説明ありがとうございます。 日の当たる時間に家にいる時は、ベランダに出してみようと思います。 立派なものを頂いたので頑張って育てていきたいです。