透き通ったということが「透明度」のことでしたら、国内ではやはり摩周湖ですね。
支笏湖も結構透明度は高いのですが、その前にクッタラ湖という湖のほうが高い。
世界一を誇っていた摩周湖の透明度は、現在はその座をロシアのバイカル湖に奪われました。
摩周湖は1931年位透明度41.6mという驚異的な数字でしたが、世界的に見ても全体に透明度が低下してきています。
摩周湖は現在28mほどですが、かといって展望台から28mの深さまで見えるわけもありません。
いくら晴れていてもその空や雲などが湖面に映りこんだり反射したりしますので、水中は見えにくいのです。
裏摩周展望台の近くに、摩周湖の伏流水でできているといわれる「神の子池」がありますが、とにかく規定並図です。しかし周りの木々などの影が映りこんで、よく見透かさなと池の底に横たわる古木が見えないのと同じです。
私は1960年代に今は立派な展望台のある裏摩周展望台付近から、湖岸に降りたことがあります。今では当然許されませんが、そのころ摩周湖でヒメマスだったかと思いますが、試験養殖をしたことがありました。
その現場に行く細い道がったのです。ずいぶん冷たい水だという感想と、湖岸の石が軽石と呼ばれる水に浮くような火山噴火で生まれた礫だったことを知りましたが、もちろんきれいではあるがどこまで湖底が見えるというものではありませんでした。
現在でも摩周湖にはザリガニが生息していますが、そうした生き物などの生息でプランクトンが発生したりしたためでしょうか。土砂の流入もあったかと思いますが、透明度が低下したものと素人考えながら感じます。
透明度の調査はご承知の通り100年前の昔から同じ手法で調査します。原始的といえば原始的ですが、おもりをつけた直径30センチの白いセッキー円盤というものを紐でつるし、肉眼で見えなくなるまで沈めてその時の深さを測ります。
湖面の反射を避けて晴天の時がベストでしょうが、こうした単純な手法がぎゃくにいつの時代にはかった数値でも病棟に比較されるといいう結果につながっていますね。 つい長くなりました。
お礼
どうもありがとうございました。