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古くなった印泥の使い方を教えて下さい。
昔の上海工芸の印泥を持っていますが、上手く半紙にもつきません。塗り直しの仕方を教えて下さい。 良い方法と保存方法をお教え下さいませ。お願い申し上げます。
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「古くなった印泥の使い方」というのは、再生/復活の方法と理解します。 大分以前に同様の質問に回答しておりますので、以下に転記し若干補足いたします。 --------------------------- そもそも印泥は新品を開封した時から練るものです。 固化や油分の分離を避けるために、保管環境に配慮すること。 極度の乾湿・寒暖を嫌うので、中国製の品は木箱乃至厚紙の箱を綿入り布で装丁されています。 冬无凝冻之病,・・・冬には凝結し, 夏无渗油之患。・・・夏には油が滲む。 と言われます。 大切にして、数カ月に一度は手入れをしましょう。 なお中国で伝統的に使用する油は、蓖麻油=ひまし油 です。 清朝中期に ひまし油+艾繊維 の方法が定着しています。 (中国語ですがhttp://baike.baidu.com/view/3455774.htm)。 近年は他の製法もあるようですがそれはまた別のテーマです。 唐胡麻の種子=斑点模様があるため蓖麻子(ひまし)⇒抽出して ひまし油。 ひまし油は粘度が高く、水酸基価が大きく、旋光性に富み、またアルコール・氷酢酸に溶解し、石油系溶剤に溶けにくいなど、他の植物性油脂にみられない特徴。 ひまし油はマッサージや伝統療法にも使われますが、薬局で手に入る食用ひまし油は下剤用途ですのでご認識を。 印泥用の油の入手先 ■長谷川紙店 http://www.hasegawa-kamiten.com/cathand/detail-243546.html “高級書画印泥油”中国製。 ■田丸印房さんの頁 表からは見つけにくいので、印泥の話は、 http://www.tamaru-inbou.com/indei.htm ←この頁は現在ないようです。 使用する油は植物系の油、菜種油など。 印泥は中国、印肉は日本など。 ■篆刻屋さんの頁 http://tenkokuya.ocnk.net/page/6 練り方が動画入りで出ています。 ★「印泥用の油」で検索すると記事や店舗が沢山あるので、上記の知識を踏まえた上で讀むと参考になるものも。 ★ここの画像も参考になると思います。 https://www.google.com/search?q=%E5%8D%B0%E6%B3%A5%E7%94%A8%E3%81%AE%E6%B2%B9&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=hBzvU5L0Opff8AWKrICQDw&ved=0CGQQsAQ *印章店によっては、 油ならば何でもよいみたいな感じで、サラダ油やミシン油を奨める店もあります。 良い品にはきちんとしたものをお勧めします。 押韻後の印影の味わいと持ちが違います。 *長谷川紙店は大阪住吉区、田丸印房さんは京都ですのでお出かけ易いのでは。上記のそれぞれのページに住所があります。