DNA採取
現在警視庁管内では、逮捕した被疑者にDNA採取を迫ります。
罪名には関係なく、逮捕した被疑者にです。
逮捕した被疑者は裁判で有罪になって実刑になるもの。
執行猶予になるもの。無罪になるもの。
公訴提起されずに釈放になるもの。
略式起訴によって罰金刑になるもの。
等々、その処分は多岐にわたります。
ところが、DNA採取は逮捕した被疑者の段階で、罪名に関係なく行われています。
この、DNA採取は具体的には本人が歯ブラシのようなもので口の中の粘膜をこそぎとって警察官に渡すという形をとっており、任意ということになっています。
それではDNA採取を拒否した場合どうなるでしょうか。
その場合、警察は裁判所に対して血液の採取許可を申請します。
すると裁判所は、書類に不備がない限り許可します。
つまり今現状ではDNA採取は強制となっているのです。
このDNA採取は地方団体である警察組織によってまちまちの対応をしているようです。
田舎の警察などでは全くやっていないところもあるようです。
このDNA採取強制という事実をどう考えますか。
悪いことをしたんだからとられてもしょうがないと思いますか。
やましいことがなければとらせりゃいいじゃないかと思いますか。
でもね、よく考えてください。逮捕された被疑者が全員悪いことをしたという証拠はありません。
日本の裁判の有罪率99.99%ですが、これは数字のトリックで起訴された被告が有罪になる確率が99.99%であって、逮捕された被疑者の中で起訴されずに釈放される人はたくさんいるんです。
逮捕後、DNA採取され、そのDNA情報をずっと警察に管理される人の中には本当は何も悪いことをしていない人も多数います。
DNAの管理がどれだけ厳密に行われているか。
栃木の菅谷さんの事件。神奈川県警のDNA取り違い別人男性逮捕事件。
こんな事件を考えると恐ろしくて鳥肌が立ちます。
皆さんも考えてみてください。
あさ、電車で見ず知らずの女の人があなたの手を取って
「この人痴漢です」
と言ったらその瞬間にあなたの身に起こりうるんですよ。
そのときDNAとらせろって言われて、
やましいことなんか何もないんだからどうぞっていえますか。
恐ろしいことです。
上記の事実について皆さんはどのように考えますか。