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ヴェルメイユとゴールドフィルドはどちらが良質?
題の通りですが、どちらのほうが質良いもの(高価)と言えるでしょうか? どちらも高価なものでは無いですが、どちらかといえば、どちらのほうが良いものですか?
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はじめまして。拙い知見と主観ですがよろしくお願いします。元々は時計の関係からのお話です。 >ヴェルメイユとゴールドフィルドはどちらが良質? 本質は『ヴェルメイユ』が上。 ・ヴェルメイユ:金属(一般に銀)に金を溶かして貼り付ける ・ゴールドフィルド:地金(何かは特定せずとも)金箔をはる 手間から見てもヴェルメイユですし金の膜厚の差その品物や製作使用によるものの、大体(特にアンティークや古いカルティエ)は母材がスターリングシルバー925としてこの手法を用いています。フランス系のアンティークにも良く見られる手法。 ゴールドフィルドなら他の材質も可能で膜厚の関係は、金張り処置時のレベルで相互変わります。 よって価値基準は地金(母材)との比較にもなります。 とにかく手間がかかるので、コスパ的にもより簡素化のゴールドフィルドが主流になっています。 世俗的には地金が同じシルバーならヴェルメイユの方がランク上かと存じます。ただ、アクセサリーのトータルの品質・価値やその品物自体の好みで地金も貼る金のレベルも同じならお好みなのでは・・・と存じます。 余談ですが金メッキはこれらのさらに下級です。比べる土俵が違いすぎます。技術の向上はあっても殆ど無垢の金の薄板よりメッキが膜厚となると特にディティールのシャープ感を出すのが難しい(よくだれたメッキともいう)。 イオン蒸着等特殊な技術もありますが膜厚が薄くなりがちで剥げる剥げない、質感の一般論では特殊でない汎用製品としてみると金張りより落ちる傾向、色合い・光沢感の差や深みの相違も出やすい。メッキ加工屋さんの技術・腕の見せ所でもあり宝飾系では特にシビアではと存じます。 貼りもメッキもですが、施工方法だけでなく大事な事は母材の材質レベル、そして表面の仕上げ加工レベルで仕上がりが全く変わります。高級や良い品物は、単純に金の施工を施す以前の下準備・土台作りに時間をかけます。この点が、ある意味仕上がり含め、価値と実質との判断になります。 ご参考のかけらにもなれば幸いです m(__)m
お礼
お返事遅くなりましてすみません。 大変お詳しいお話を聞かせてくださり有り難うございます。 とても勉強になりました。