夏の文庫フェアの時期なので本屋で販促用に無料配布している文庫版形型のPR小冊子をもらってきて、眺めて面白そうに感じたのを選べばいいでしょう。書店店頭には並んでいるでしょうから、何ページか立ち読みして吟味して選べばいいだけ。
もし最寄りの図書館にハードカバー製の旺文社文庫があるなら、中高生でも読める日本文学作品が多数を占めていて、テレビのない時代の話も年代的には読んで苦にならないと思います。
国産歴史小説は、仏文学専攻の作家に読んで面白いものは多いと感じます。おそらく大デュマのダルタニヤン物語、ユゴー、フローベールらの骨法に倣うところが大きいのでしょう。大佛次郎、遠藤周作、井上ひさしが代表作家。
司馬遼太郎作品を選ぶなら、できるだけ自分の出身地や居住歴の長い都道府県ゆかりの人物が主要登場人物のものを選ぶと興味を持って読み進められるでしょう。現在、ラジオ大阪開局55周年記念特別企画として、土曜夕方6時から司馬遼太郎短篇傑作選と題した朗読番組を放送中です。関東ではTBSラジオで聞けます。
講談社が1970年代に日本歴史文学館シリーズを刊行していて、卑弥呼から幕末維新の時代まで読めます。このシリーズにおさめれている司馬遼太郎作品は『播磨灘物語』です。司馬遼太郎の長篇小説は横道に逸れたり前に記述した事柄がくどく重ねられたり長すぎたりで人によっては読みにくいものも多いので、街道をゆくシリーズの歴史紀行エッセイを手始めに読むのが良さそうに思います
日本文学解説番組は、NHK Eテレ、NHK ラジオ第一、第二、放送大学のラジオ講座、テレビ講座にけっこう見つかりますからチェックしてみるといいでしょう。また、TBSラジオ日曜夜9時の『ラジオシアター~文学の扉』では名作の朗読劇を放送中です。
過去には、Eテレの『J文学』、ニッポン放送の『ピース又吉の活字の世界』という番組もありました。
ほかには、地元あるいは地元から通いやすい市民講座や文化教室を利用して、歴史や日本文学の講座を受講するのも一つの手です。大学の一般教養講座を聴講するのも良いでしょう。理系学部学科向け一般教養としての日本史、日本文学の講座が講師も素養を期待しにくい学生向けにより分かりやすい内容になっているケースが多いです。
お礼
ハズレがないというのは嬉しいですね。 池波正太郎さんですか・・ 紹介くださり、ありがとうございます。