No1の方が書いているように、表面の菌を取り除くことが最大の理由だと思います。人間(に限りませんが)の感染防御システムについての成書にはどれも、最も重要で最も強力な感染防御系として皮膚の重要さを強調していると思います。全身清拭が必要な患者の場合、表皮にいる常在菌や院内で皮膚に付着した細菌が増殖し、それがカテーテル挿入部や創部、あるいは口腔から体内に入り感染、発症する危険性が、一般健常人に比べ高い状況です。それとベッド上全介助レベルの方では床擦れが出来やすく、あたたかいタオルなどで全身清拭することで表皮や筋層の血液循環を改善させ、また、早期に床擦れ(なりかかりも含めて)を発見する契機にもなります。自己免疫力を高めることそのものを証明した論文や成書を見たことは私はありませんので、興味があれば調べてみてください。
お礼
回答ありがとうございます。文献によって感染予防の機序が詳しく述べられていなかったり、感染予防には効果がないと断言しているような表現をみかけたので全身清拭をケアに入れるのを躊躇していました。今後に活かしていきたいと思います。