- ベストアンサー
未破裂の脳動脈瘤について
母(65歳)についてお伺いします。 未破裂の脳動脈瘤が見つかりました。 4~5ミリほどの大きさだそうです。 もう少し正確に判断するため、もっと大きな病院で再検査する予定です。 主治医の話では、 「私は3ミリ以上は外科的手術(クリッピング術)を勧める」 また、別の病院の先生は、 「大きさと危険性にはそんなに関係はないと思った方が良い」 ・・・等々、さまざまな意見があります。 また、私も色々と調べてみると、 「5ミリ以下は様子見」 「新生時期が無事過ぎれば破れないのではないだろうか(仮説)」 ・・・等々、調べれば調べるほど、今後の対処に迷ってしまいます。 もし、ほとんど破れないのに、危険を冒してまで治療するようなこと だったら馬鹿みたいだし、でも危険性は現状では誰にもわからない。 こういった状況ですが、何かいいアドバイス・注意すべき点や、 手術の経験談など、今後決断する上でのよきお話、 何でもいいですから是非お聞かせていただければと思います。 よろしくお願いします。
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
他の方のように詳しいことはわかりませんが・・・ 私の父は3年前(54歳)脳出血で倒れました。 仕事中、誰もいない倉庫で倒れていたそうです。 幸い、命に別状はありませんでしたが左半身に麻痺が残りました。 その時に初めて脳の血管に奇形がありそれが原因であったと知らされ、脳出血での血とその奇形部分を取る手術を受けました。 myeyesonlyさんの言われた通り「爆弾」を抱えていることに気が付かず最悪の事態になる可能性があった親を見た娘としては不安材料は取り除くに越したことはないと思います。 父は事前に「爆弾」を発見できませんでした。 発見できたことを良かったと考えてみてはいかがでしょうか。 私の場合はなってしまってからの事なのでtsutさんの立場とはだいぶ違うかもしれませんが・・・
その他の回答 (5)
- naokun
- ベストアンサー率55% (148/265)
現役の脳神経外科医で、ある病院の脳神経外科の長をつとめております。 AKasama58先生のご回答でほとんどすべてが言い尽くされていると思います。 ただ一点付け加えさせていただきますと、未破裂脳動脈瘤の予後に関して大規模に「前向き調査(未破裂動脈瘤が新たに発見された時点で新規登録し、その予後をプロトコールに則って調査検討する)」がなされたことは未だかつてなく、AKasama58先生があげておられる(1)の調査も「後ろ向き調査(過去の症例を検討してまとめたもの)」であり、様々なバイアスがかかったものです。 日本では今年(2001年)1月1日から「日本未破裂脳動脈瘤悉皆調査」がスタートしたばかりであり、これは世界でも初めての大規模な「前向き調査」です。この結果がある程度出そろうには今後3年から6年程度かかる予定です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 「様々なバイアスがかかったもの」 なんですよね。 大体の現状が分かった様な気がします。 後は、どういう決断をするか。主治医と再度お話して、 今後の方向を見出したいと思います。
診察時に2人の先生が言われたコメントは、どちらも正しいと思います。 すなわち、どちらが正しいのか結論が出ていないのです。 私は元脳神経外科医です(今も脳神経外科専門医の資格は持っています)が、一応脳ドック学会では毎年「演者」として発表しているため、最新情報は持っているつもりです。 以下に私が知っている情報を列記します。読んでも結局迷われるとは思うのですが、参考になれば幸いです。 (1)頭蓋内の未破裂動脈瘤一破裂のリスクと外科的介入のリスク(参考文献:平成10年12月10日号 N Engl J Med l998;339(24):l725-33:Orginal Article ◎l998 Massachusetts Medical Society.)(最新医療情報:第32ページ) 直径10mm未満の動脈瘤の累積破裂率は、0.05%/年未満! 手術の罹患率(合併症発生率)および死亡率の総発生率は、術後1か月目では13.6%~17.5%! (2)脳動脈瘤の疫学(参考文献:平成11年6月号 CLINICAL NEUROSCIENCE P610 ~615) 最近の日本の統計では人口10万人あたりのSAHの発症は20人,死亡は10人! 即死に近い発症が15%,外科的適応とならない重症例が27%! 死亡率:発症30日目でのoverallの死亡は47%,1年後は56%,5年後は59%! 「未破裂動脈瘤のスクリーニングとその積極的治療がSAHのoverall resultを改善する」という仮説を証明した疫学的検討は現在までのところ得られていない! 剖検での発見率:Mayo Clinic1268例の報告では、未破裂動脈瘤の頻度は0.6%! (3)第8回脳ドック学会総会・学会記(平成11年6月26日 アップロード) 未破裂脳動脈瘤の予防的手術(直達手術)の後遺症発生率は、最新成績では、最低の施設(新さっぽろ脳神経外科病院)が2%、最大で7%なので、2~7%である! (4)脳動脈瘤破裂率は年1.5%(参考文献:平成12年6月号 Nikkei Medical 6月号) 国内の前向き調査で判明!? 私自身の意見を述べますと、現在多くの脳神経外科医(私自身は脳神経外科医を引退して既に10年経ちます)が、小さな脳動脈瘤の破裂率は「0.05%/年未満」と従来の定説よりかなり少ないという発表があってから動揺しているものの、最近になって再び「脳動脈瘤破裂率は年1.5%」という発表もあり、どちらが正しいのか迷っているのが現状であると思います。 この辺りの数字をきちんと紹介して手術の説明をして頂ける脳神経外科医ならお任せしても良いと思います。ただし、最終的に手術するかどうかは、医師と相談のうえで患者さん本人・ご家族が決定するものだと思います。 以上です。
お礼
とっても詳しいご回答ありがとうございます。 内容が、私にはちょっとだけ難しいですけど、 「小さな脳動脈瘤の破裂率は「0.05%/年未満」」 という情報は私も色々と調べているうちに目にしました。 これが最新の、現状の状況を表しているんだと勝手に思い込んでいたため、 「最近になって再び「脳動脈瘤破裂率は年1.5%」」 という情報にはちょっとだけがっかりです。 確かに、主治医からの、 「私の経験では1%は超える感じ」 というお話が重く感じられます。 後遺症発生率での最大7%に賭ける勇気、今は必要な気がしています。
- jug
- ベストアンサー率43% (47/108)
脳動脈流は、近年の検査技術の発達によってかなり小さなものまで見つかるようになりました。 脳動脈瘤をクリッピングする必要があるかということに関して、一概には言えないと思います。まず、できた部位(好発する部位はだいたい決まっているのですが)によってオペが難しくなります。うまくクリッピングができればいいのですが、失敗して破裂してしまうという危険とも背中合わせです。最近は脳ドックなども行われて早期に動脈瘤が発見されていますが、果たして破裂の危険を冒してまでクリッピングをする意味があるのかは論議の最中です。しかも、5人に1人は脳動脈を潜在的に抱えていて、死ぬまで無症状なのです。 (私は脳外科医ではないのですが)医師としてもこればっかりはどうしたらよいということは言えないと思います。脳外科の先生も、考えがそれぞれ違うと思います。ちなみに学会レベルでも、脳ドックで発見された脳動脈をどうするかを議論しているくらいなのですから。納得のいく説明をしてくれる先生を捜し、その先生の方針を参考になさるといいでしょう。決断するのはあくまで患者さん自身です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 手術については、部位は難しいところではないと言うことです。 「5人に1人は脳動脈を潜在的に抱えていて、死ぬまで無症状なのです。」 ですか。 ・・・難しいです。ますます迷ってしまいます。 こういったデータも踏まえ、再度医師と話し合ってみたいと思います。
- motokiohb
- ベストアンサー率24% (14/57)
確かに心配ですね。 私の知り合いは、まだその時20代でしたが、すぐに手術をしました。 ただ、それは脳外科の専門医のアドバイスに従ってのことです。 最近は脳ドッグといってその名の通り、脳血管を詳しく検査できるようです。 「大きな病院で検査」の予定とのことですが、やはりその結果をみてから、専門医に相談されてもよろしいと思います。 まずは医師を信用して相談されることをお勧めします。
お礼
ご回答ありがとうございます。 そうですね、年齢的なことも考慮しています。 主治医は、「70歳を過ぎた人なら手術は勧めない」 ともおっしゃってました。 65歳は迷うところなんですよね・・・。
- myeyesonly
- ベストアンサー率36% (3818/10368)
動脈瘤だけでは直ちに云々というのはないのですが、おっしゃるように破裂が怖いのです。極端な事いえば、(私としては極端じゃなく当然と思うけど)それは爆弾を抱えてるわけであり、直せるものなら破裂前に直しちゃった方が、手術の安全性なども、もちろん予後も桁違いにいいのです。 これ以上は、ご本人とご家族の意思に任せるしかないのですが、何より、先生のお話、十分理解できるまで説明を求めましょう。 私は検査をする人なので、多少の医学知識があるのですが、もし自分、もしくは身内にそういう状態が発見されたのなら、間違いなくすぐにクリッピングを含めた早急な処置を希望するでしょう。 危険性ですが、脳動脈の異常は、くも膜下出血などの原因になる事は知られており、動脈瘤であれば、動脈硬化が進んでいるわけですから、破裂の危険性は一層高いと考えるのが妥当ではないかと思います。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 そうですか、前向きに手術をお選びになるんですね。 確かに、毎日不安を抱えて生活するよりも、勇気をもって この状況を終わらせ、安心できる日々を送ることが出来れば 家族としても、安心なんですよね。 ちょっとだけ勇気をいただきました。 前向きに考えたいと思います。 本当にありがとうございました。
お礼
まずはお見舞い申し上げます。 お元気になられることを願っています。 母のことは、事前に「爆弾」が見つかってよかったと 考えるべきなんでしょうかね。 なかなか前向きに考えることが出来ない現状ではありますが、 batumaruさんに勇気をいただいた気がします。 経験談お話いただいてありがとうございます。