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触診、聴診が未だに主流な理由

医療関係に詳しい方、教えてください。 医者は診察の時、相変わらず、胸をたたいたり、聴診器で体内の音を 聴いたりするのですが、これだけ医療技術が発達した現代においても、 やはり、このようなアナログ的(?)な方法をやるんですね。 この方法が今でも主流になっている理由を教えてください。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • sev-m
  • ベストアンサー率68% (24/35)
回答No.3

コストパフォーマンスが圧倒的に優れてますからね。 ここでいうコストっていうのは、医療者の手間・手技に要する時間・患者にかかる負担(痛み、放射線被ばく、そのほか有害事象)・医療費・設備費・結果を得られるまでの時間などもろもろです。診断において求められるパフォーマンスというのは、つまり情報量です。 わずかなコストに比して、得られる情報量が圧倒的に多い。また診察手技によっては検査などで代用できないものもあります。胸部X線撮影のようなローテク検査が頻用されるのも同じような理由です。(費用が安い、時間も放射線被ばくも問題にならないレベル、かつ情報量が多い) 身体診察>検査、と言いたいわけではありません。検査というのは、行う前の情報量でその有用性がかなり変わってきます。 身体診察+検査>>検査 ということです。 ・参考までに:20年前くらいの医師国家試験の問題です。 48歳の男性。病歴と身体所見から慢性閉塞性肺疾患の可能性が20%と予測された。仮にこの疾患の診断に関して感度90%、特異度80%の新しい検査法が開発され、検査陽性であったとする。 この患者が慢性閉塞性肺疾患である可能性はどれか。 注目して欲しいのは、最初の「~20%と予測された」という部分です。お気付きになりましたでしょうか。この20%の部分が変われば、検査結果を踏まえた診断(の可能性)が大きく変わってくるということです。この辺は普段から意識していない人には感覚的な理解は難しいかもしれません。医師でもうっかり忘れてしまっている人がたくさんいます。 まあ聴診ひとつとっても必ずしも、どんな状況でも必ず有用というわけではありません。例えば「サッカーの試合中に足をひねりました」「最近幻聴が聞こえます」こんな訴えの人に聴診をしようがしまいが、診断が変わる可能性は極めて低いです。妊婦さんのお腹の赤ちゃんの情報が得たければ超音波検査や児心音モニターが不可欠だし、こういう場合にはまず検査が優先して行われます。 質問にはなかったので最後まで触れませんでしたが、一番情報量が圧倒的で、かつ他に代えが効かないもの、それが「病歴」です。問診、といったほうが分かりやすいかもしれません。これが診断学で一番大きなウェイトをしめていて、質問者様の言い方でいうなら主流です。前述の国家試験問題でも、ひとことめが病歴でしたね。 ろくに患者の話を聞こうとしない、患者との対話から必要な情報を得ようとしないで、検査頼み。医者の世界では「やぶ」と呼ばれます。

toranekodaisuki
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 >わずかなコストに比して、得られる情報量が圧倒的に多い。 そのようですね。しかも、医師の経験がかなり深く影響する部分でもあるんですね。 そのような経験を積まず、すぐに技術に走る医師というのをヤブというんですね。

その他の回答 (2)

  • mojitto
  • ベストアンサー率21% (945/4353)
回答No.2

来た患者すべてをいちいち先端の医療機器で診察していたら、時間とお金がかかってしょうがないと思います。 もちろん患者の金銭的負担も増えますが、国としても負担する医療費が増えるでしょうし、診察時間が長引けば診察待ちの患者の容体も悪化するでしょう。 先端の医療機器の使用が標準化されたら、必要な機材の設備投資によって、病院や診療所の経営状態も悪化しそうです。 視診・触診・打診・聴診などは過剰すぎる医療行為も防げると思います。 またこの手法が長く、不都合もそれほどなく使われて続けているのは、医療技術として確立し続けている証拠でしょうしね。

toranekodaisuki
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 先端医療も大事だけれど、やはり人間の豊富な体験に基づく総合的な判断力というのが より以上に大事なわけですね。

  • rokutaro36
  • ベストアンサー率55% (5458/9820)
回答No.1

「主流」というよりも、「基本」でしょう。 理由 いつでも、どこでも、聴診器があれば、実施可能な診察である。 患者への侵襲がない。 極端な話、平時で、ちゃんと設備が整った病院・医院ならば、 必要性はそれほど高くないかもしれない。 しかし、震災などが起きて、そのような設備がないときに、 聴診器は重要な診察道具となります。 しかも、経験が重要な診察道具なので、ある日突然に、 聴いても、病気を鑑別できません。 なので、日頃から、ちゃんと聴診して、診断能力を維持することが とても大切です。

toranekodaisuki
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 触診、聴診というのは、日頃からやっていないと、医師の診断能力が低減していくのですね。

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