みなさん気学というものを勘違いしています。これは専門家と称している人も同じ。
気学というのは方位が問題なんじゃありません。相対する「星」が問題なんです。気学を実践するなら方位だけを気にしたってだめなんです。その方向にある星が重要です。さらに星は方角だけじゃありません。毎日の行動にも星があるんです。よくトイレ掃除をして宝くじが当たった、良縁があったなどという話がありますけど、これも良い星(気)を摂取しているんです。そしてその星(気)が方角によって摂取できるものが違ってくるという事なんです。
良い気を「祐気(ゆうき)」、悪い気を「剋気(こっき)」といいます。
例えば毎日の食事、気にする人は栄養価や成分、生産地までこだわりますよね。でも多くの人は考えずに食べます。
気にせずに食べても健康であったり病気になります。だから関係ないよといいます。でも気にする人は美容や健康、寿命も食べ物が影響するといいます。
気学というのもコレと同じで、気にしなければそれだけの事です。否定しても私達からみれば議論にもならないものです。
ということで、たった一度や二度の方位を気にしたって意味ありません。体験で断食道場に行ったって何も変わらないのと同じです。気にするならキチンを計算して行動しなければなりません。
たった一度の方位を気にして何もしないなら「やめる」ことに何の意味もありませんよ。他の山ほど多くの気学的にやってはいけないことをやるのですから。
運気が上がるのはいいことがあるのではありません。極論ですけど、障害がなくなるだけです。つまり普通である事が運気が上がるという事なんです。
船が進むとき舳先に波が立ちます。昔の船の形状では速度が増すとコレが大きな障害となり、時に船を破壊します。しかし最新の船では高速でも船は破壊されません。
気学も同じで、のんびり人生を過ごしていれば、剋気によって不具合があっても気になりません。でも大きく前進しようとすれば、時に破滅するかもしれない大きな障害になるわけです。
私は指摘されていたにもかかわらず、自分の息子を方災によって死の縁に立たせてしまいました。そこから気学を勉強し始めたのです。
ちなみに、南への吉方を安易に指導する・・もしその際に何の注意もなかったなら、その占い師はド素人です。
南は吉方であっても注意を必要とする強い場所です。
南は離宮といって吉方でとっても必ず離の作用が発生します。つまり自分お大切なものが離れていくんです。そのため夫婦での旅行はよほどでないと指導しません。行っても一泊くらいです。(通常は2泊以上)
北も取りすぎると反作用で南の象が出ます。これは幾ら体にイイという成分でも取りすぎると害になるのと同じです。
私は大凶殺方位でなければ北海道行きを止める事はしません。北がダメで南がイイという指導なら大凶殺方位ではないのでしょう。大凶殺方位はその反対側も凶方になるからです。
大凶殺方位でなければ、その後に吉方を取って抑えてしまえば乗り越えるのも容易ですから。
そして普段方位や生活の中の祐・剋を気にしないのであれば、たった一回の北海道行きを止めても余り意味がないからです。
気学の奥儀は「吉凶は動より生ず」です。そして動かない事は水が澱むのと同じで腐敗します。
あれはダメ、こっちはだめとしか言わないような占い師は奥儀を知らない素人だという事です。