『これから薬学部を目指すのは難しいのでしょうか。』
あなたのバックグランドによります。数学・理科(生物、化学)が苦手ならかなり厳しいと思いますが、そういうバックグランドがある程度あるのなら一生懸命勉強すれば大丈夫なのでは。それにもし大卒なのでしたら入ってから一般教養は一部免除されるかもしれませんね。いずれにしろ、今の年齢で理系の学部を受験するのは大変です。
『卒業後、就職することは出来るのでしょうか』
病院薬剤師はちょっと制限がありますが、街中の調剤薬局なら大丈夫です。東京都でも個人経営の薬局は薬剤師が不足していますし、この場合は個人経営なのでアルバイトになる(厚生年金ではなく国民年金)]、薬学部の少ない地方(和歌山、滋賀、奈良、宮崎など)に行けば需要はそれなりにあると思います。
『端的に言ってしまえば、入りやすく留年しにくく国試に合格しやすい大学で一番偏差値が低い大学(できれば学費も安い)は何処なのかと言うことです。』
真面目におっしゃっているのでしょうけれど、一般的にはこれはかなりふざけた考えですよね。
解っているのでしょうけれど、入学時の偏差値が低い(おバカ)なら卒業時の国家試験の合格率もそれほど期待できないわけです。そして、そういう大学ほど授業料は高いです。
そう申し上げた上で、
『理科大と北里じゃ全然偏差値違います』
全然と言う程かどうかは知りませんが、それなら北里に行かれた方が良いでしょ。入学試験の偏差値は理科大の方が高いですが(理科大:65、北里:60)、国家試験の合格率は北里大学の方が高い(理科大:61%、北里:73.6%)です。
これは、別に北里の方だけが受かりそうもない人を卒業させずに合格率を上げているとかの話ではないです。
いろいろな要因があるでしょうけれど、基本的には東京理科大薬学部の質がある意味良くないということです。それは東京理科大の文化がそうなのだから仕方ないことです。一方、北里大は昔から医療系の大学としての伝統があるからそこそこのレベルを保っていられる。
一方、第一薬科大は入るのは簡単そうですが、国家試験の合格率が20%切っています。そういう大学に入ると薬剤師になるのは反って難しそうです。そういう厳しい環境の中で立派に合格して薬剤師になられた第一薬科大の卒業生はある意味優秀だと思いますが。
何が言いたいか解りますか?注意深く(入学時の)偏差値と(卒業時の国家試験の)合格率を見てもらえば、必ずしも相関していないのです。
それぞれの学校にはそれぞれの成り立ちがあります。理科大なら元は東京物理学校、慶応の薬学部は元は女性の薬学部(浜松町の辺りで“慶応の薬学部はどこですか?”と訊いても教えてもらえないことがありますが、“共立薬科大はどこですか”と訊けばたいてい教えてもらえます)。兵庫医療大学は兵庫医科大学が作った新設の薬学部(看護学部は近隣の看護学校を吸収)。
そういうことをしっかり見極めて大学を選ばれれば、比較的入りやすく国試に合格しやすい大学を見つけることは出来るでしょうし、学生の頃お母様から学力に対して高い評価を得られていらしたのなら余裕で入れる大学を受けられトップで入学されたら特待生にでもなって学費もだいぶ免除されるのではないですか。
それがあなたの“入りやすく留年しにくく国試に合格しやすい大学で一番偏差値が低い大学(できれば学費も安い)は何処なのか”という御質問に対する私の思いつく唯一の回答です。
それから、どうせ今から入るのなら薬学部より看護学部の方が入りやすいし授業料もやすいと思います。就職もどちらも困ることはないでしょうし。ただ、どちらも医療系の職業です。医師や歯科医師もそうですが、医療系の職業の場合、仕事でミスをすれば場合によっては患者さんを死なせてしまうこともあります。かなり神経を使う職業です(精神的にも肉体的にもきついです)。
お礼
>『端的に言ってしまえば、入りやすく留年しにくく国試に合格しやすい大学で一番偏差値が低い大学(できれば学費も安い)は何処なのかと言うことです。』 真面目におっしゃっているのでしょうけれど、一般的にはこれはかなりふざけた考えですよね。 やはりおっしゃる通り北里と理科大で国試の合格率が違うように 中編差、低偏差で入るなら入るなりに同じランクの学校でも留年率や合格率が違うと思うのですが、実態があまりわかりにくいので質問しました。 誤解されてしまう書き方かもしれませんね。 >看護学部の方が入りやすいし授業料もやすいと思います。 学費と収入を考えると看護学校の方が良さそうですよね、、 やはり仕事のハードさや離職率の高さ、医療ミスのリスクは高そうですね、、、 ご回答ありがとうございます。