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大東亜戦争 アジアを救うという心理状態

大東亜戦争で、日本人が「亜細亜を救う」という心理状態にいたった経緯はどんなものでしょう。

質問者が選んだベストアンサー

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  • phj
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回答No.8

なぜ日本が「亜細亜を救う」という心理状態になったかというと、明治維新以降日本が直面した問題があるからです。 それは簡単にいえば「有色人種差別」です。ご存知の通り、明治維新前後から第2次世界大戦までの間に盛況列強による植民地支配は拡大し、世界的に見て独立国家として残った亜細亜の国は日本、タイ、清のみであり、タイや清では西洋列強による内政干渉がひどかったので、事実上独立国としての意志を明確して行動できたのは、有色人種国としては日本だけだった、ということが基本にあります。 このような状況から日本人の中に「なぜ毛唐どもに亜細亜が牛耳られればならないんだ」という義憤が生じていたのです。 たとえば、第一世界大戦後成立した国際連盟において、日本が提起した画期的な議案があります。それは「人種的差別撤廃条約」です。 参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E7%A8%AE%E7%9A%84%E5%B7%AE%E5%88%A5%E6%92%A4%E5%BB%83%E6%8F%90%E6%A1%88 このような提案を上げたのは日本が始めてであり、世界で唯一の有色人国家として必要な政策であったといえます。 またこの当時以下のようなエピソードもあります。 デュボイス博士と帝国ホテル(アメリカ国籍の黒人、日本のホテルにおいて白人女性に割り込まれるが、ホテルマンは博士の用事が済むまで、割り込んだ女性の相手をしなかった。ここに差別を嫌う日本人の姿を見た、という) 杉原千畝を代表とする、ユダヤ人を救った多くの日本人がいます。また国家のしての日本もユダヤ人が迫害され避難する際に日本を通過点とするのを許容しました。 これって、欧米人感覚では考えられないこと、です。 また朝鮮半島については、中国(当時は清)からの独立をサポートし、近代的な独立国となることをサポートしようとしていました。 このような考え方があったからこそ「日本は亜細亜を救う」という考え方もあったわけです。 ただ、現実というのは残念なことに「理想は現実に利用される」という点があります。お人よしの理想主義者は裏の現実主義者のために、一生懸命理想的なことを説き人々を動員する事になりかねない、ということです。 つまり理想的な話として、大日本帝国軍が亜細亜に進出し西洋列強からアジア人の手に国を取り戻す手伝いができる、ということは現実的には、亜細亜に日本の覇権を納得させ、大きな利権を手にする、ということでもある、ということです。 マキャベリも言っています「人の恨みは、悪行からだけでなく、善行からも生まれるということである」大日本帝国軍における亜細亜解放の評価が高くないのは、こういう理由もありますし、現実的に西洋諸国に変わって日本が利権を手にして搾取した、ということもあるでしょう。 しかし日本の敗戦後、亜細亜各国の独立のために旧日本軍の将兵たちがその国の軍隊に入って指導したり、軍隊そのものを整えたりしたことも事実です。それはやはり当時の日本人達の心に「(日本は負けたけど)亜細亜を救う」という気持ちがあったからでしょう。 このような日本人の価値観は現代でも生きています。 たとえば、最近派遣されたサマワなどでの自衛隊の活動方法などです。 PKOや海外派遣などに限らず、欧米諸国は「金と物資を与え、指示だけしたら自分達はどこかに行ってしまう」ということが往々にしてあるようですが、日本人だけは「金と物資だけでなく、一緒に仕事をして教え、自分達が居なくなっても修理やメンテナンスができるようにする」らしいです。 欧米人の感覚では「有色人種なんかと一緒に働くこと」は考えられないことでしょうが、日本人にとっては「どのような人種であれ、一緒に働けば分かり合える」と考えるほうが普通でしょう。 この日本人的な感覚が世界で力を持てば「亜細亜を救う(実際に植民地だった時代ですから)」という意識になってもおかしくはありません。 もちろん、現実的な人はその裏に利権がついてくることは承知していますが、兵隊として行った普通の日本人の中にはそういう理想を持った人も多かったと思います。

bnofigjdf
質問者

お礼

ありがとうございます。非常にまとまっています。

その他の回答 (11)

回答No.1

世界における白人至上主義の打破のためでしょう 当時のアジアは日中韓以外はほぼ欧米の植民地でした

bnofigjdf
質問者

お礼

あざます

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