大衆小説について
「純文学」「大衆小説」という区分は日本だけの定義だそうですが、
私が子供の頃、今から15~20年前には、
直木賞はあったものの、いわゆる現在の「大衆小説」「エンタメ系小説」などは無かった(?)気がします。
ところが今の人は子供の頃から大衆小説に囲まれて過ごすので、
詳しくないからあれなんですが、
当たり前のようにそういった本を読むし、好きになりますよね。
それはいいのですが、
そういう人に純文学を勧めようとすると、
「暗い」「つまらない」
と、たいてい言われてしまい、読んでもらえません。
しかし私はむしろ、「大衆小説」と呼ばれる作品の方が、
耐性が無いためか読むのが苦痛です。
軽い描写、あるいはワイドショーのニュースのようなどぎつい描写、稚拙な場面展開、無意味かつじつまのあわない、あるいはつじつまあわせのためだけの筋書き…
どれをとっても我慢して読み進めるには辛い要素ばかりです。
私は高尚ぶりたくてこんなことを言うわけではなく、
本当に大衆小説、エンタメ系と呼ばれる小説を読むのが苦痛なのです。
じゃあ読まなければいいじゃん、と言われそうですが、
自分はなぜこんなにも大衆小説を嫌ってしまうのか、
(読んでいるとイライラします。お菓子をお預けされている犬のような気持ちになります。
しかもそのお菓子を与えられることも無く、期待は裏切られ物語は終結してしまうのです)
大衆小説の面白さの真髄とはなにか、
そこまで多くの人を駆り立てるものとは何かを知りたいのです。
「エンタメ系」なんだから、エンターテイメント性じゃん、と思われるかもしれませんが、
それなら私はエンタメが嫌いな人間なのか、根暗な人間なのかといえば、
そういえなくも無いのですが、
それではエンタメ系を支持している多くの人々は皆性格が明るいかと言うとそうでもない気もするのです。
昔読んだ江戸川乱歩だって純文学ではないのに、
私は好きで何冊も読むことが出来ました。
それなのに現代の作家で大衆的、と言うと途端に前出のような難点ばかりがチラついて、
先へ読み進むことが出来ないのです。
これは一体なぜなのでしょうか。
回答お待ちしています。
お礼
遅くなってしまい申し訳ありません。 ご回答ありがとうございます! 小川糸さんと江國香織さん、、、一度読んでみたいと思っていた作家さん方です! 博士の愛した数式は小学校の頃に読んで昔一度挫折してしまいましたが、もう一度チャレンジしてみようと思います!! ご回答、本当にありがとうございました。